第一章
[2]次話
光のない万華鏡
正直暗い気持ちだ、乱れていてしかも明るくなれない。
色々厄介なことが続いて私は今暗い、仕事があって借金がなくて大事な人が皆健在ということは救いにしてもだ。
明るくなんて絶対になれなかった、考えても暗いことばかりで見えるものも明るいものは一切ない。ブルーどころか真っ暗だった。
それで私は仕事が終わってから職場の同僚に飲みに誘った、そのうえで今の事情を話してこう言った。
「まあこうしてね」
「嫌なことが続いて」
「明るくなれないわ」
居酒屋のビールを飲みつつ言った。
「とてもね」
「そうなのね」
「いや、何かいいことがあるか」
「お仕事あって借金なくてね」
同僚は私が考えていることをそのまま言ってきた。
「まだね」
「ましだっていうのね」
「前向きに考えて」
そうしてというのだ。
「それでご家族や親せきやお友達に何もないから」
「いいのね」
「聞いてたら色々あるわね」
今の私にはとだ、同僚はビールを飲みつつ私に言った。
「本当にね」
「そうでしょ」
「けれど今お話してる通りお仕事とかあるし」
こうしたことには支障がない。
「五体満足だしとりあず現状維持でね」
「いくといいのね」
「そうしたらそのうちね」
「よくなるのね」
「ええ、真っ暗でもまだそうした状況ならね」
お仕事があって借金はないし大事な人は皆無事で健康ならというのだ。
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