第二章
[8]前話
彼は実際に自分が出来ることをしていった、すると。
「あのお兄ちゃん凄いよな」
「そうだよな、何でも教えてくれて」
「蛇が出ても安全かどうかすぐに教ええくれてな」
「近寄ったら駄目な木とかも教えてくれて」
「採っていい山菜や茸も教えてくれるし」
「何処をどう歩けばいいかも教えてくれて」
「凄く頼りになるな」
こう話すのだった。
「実際蛇が出ても任せてって言って僕達庇ってくれて」
「近寄らなければいいって言ってくれたし」
「さっき蝮出たけれど」
「そう言ってくれて蛇の前に立ってくれたしな」
「えっ、萩野が頼りになる!?」
そう聞いて二年のある部員が驚いた。
「あいつが?まさか」
「いや、いざという時に知識を出して子供達を守ってな」
前川はその部員に話した。
「そうしたことが出来たらな」
「頼りに思われますか」
「ああ、普段は頼りなさそうでも」
そうであってもというのだ。
「そうしてな」
「知識を出してですか」
「子供達を守ったらな」
そうしたことをすればというのだ。
「頼られるんだ」
「そうですか」
「あいつはそういう奴だってことだ、普段も真面目にな」
そうしてというのだ。
「雑用をやっているだろ」
「はい、確かに」
「そうした奴は地味でもな」
「ここぞという時にですか」
「頼りになるんだ、だったらな」
「これからもですか」
「あいつには頑張ってもらうか」
今は子供達に飯盒の使い方を丁寧に話している荻野を見て話した、子供達は野外活動の間彼を頼りにしていた。
それからも荻野はいざという時に知恵を出して部員や一緒にいる人を助けていった。その為何時しか多くの人が彼を頼る様になった。それはワンゲル部だけでなくクラスでもそうなっていき大学でも仕事でもそうなっていた。そして何時しか頼りになる人と言われる様になっていた。
ここ一番で頼りになる 完
2023・12・24
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