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Fate/WizarDragonknight
氷結の白兎
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!」

 さらに、怯んでいる間に、ウィザードはゲートキーパーへ接近。
 彼女の息が刃となり、氷の剣となる。赤い軌跡を食い止める水色の氷は、そのまま銀の剣と打ち合いになる。

「っ!」

 やがて切り結んだ瞬間、彼女の目が見開かれる。
 氷の剣が一気に拡大、それはウィザーソードガンを瞬時に包み込んでいく。

「まずいっ!」

 その影響範囲を理解したウィザードは、即座に手を放す。
 すると、ウィザードの愛用武器は一気に氷に閉ざされ、勢いそのままに奥の壁まで吹き飛んで行った。
 さらに、ウィザードの顔面、丁度その目前で、ゲートキーパーが手を開く。

「くっ……!」
「凍えて眠れ」
「!」

 ウィザードは即、飛びのく。ウィザードがいた箇所が氷となり、人一人分の空気を閉じ込める。
 ゲートキーパーは続けて、氷の塊を小突く。
 すると、氷の塊は鳳仙花のように破裂。無数の弾丸となり、ウィザードの体を貫いた。

「ぐあっ!」

 大きく散った火花とともに、ウィザードは転がる。
 さらに、彼女の周囲に再び吹雪が発生。

「やばいっ!」

 新たな指輪を手にするものの、間に合わない。
 ウィザードの目前に迫った吹雪は、ウィザードの体を包み、凍結させた。

「しまった……!」

 今度こそ、ウィザードの体の大半が氷に閉じ込められてしまう。ウィザードの命であるウィザードライバーを全て閉ざし、右半身以外の全身が動けなくなってしまった。

「くっ……この……っ!」

 自由が利く右腕で氷部分を叩くが、極寒の氷は壁のように体への干渉を許さない。

「硬い……」
「終わりだ」

 動けなくなっている間に、ゲートキーパーの周囲に、より一層強い吹雪が集まっていく。
 彼女の腕から伸びる吹雪の竜巻は、強く振り下ろされていく。
 だが。

「うおおおおおおおおおおっ!」

 ウィザードは叫びながら、体内の魔力を大きく回転させる。
 それを特に、腰のウィザードライバー周辺に集中させることで、ウィザードライバーを覆う氷のみが溶け飛ぶ。
 即座にウィザードライバーを動かし、指にしてある指輪を発動させる。

『チョーイイネ スペシャル サイコー』

 それは、ウィザードが新たに手にした強さを持つ指輪。
 ウィザードの背後に出現した大きな魔法陣は、その体を通過すると同時に、巨大な炎の幻影を出現させる。
 ウィザードの周囲を回転するドラゴン型の炎は、拘束する氷を次々に溶かし破壊していく。完全にウィザードを氷の中から解放したドラゴンの幻影は、そのままウィザードの背後から頭を突っ込み、貫通した部分が実体となる。

「……っ!?」

 突如として出現した異変には、ゲートキーパーにも大きな
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