第二章
[8]前話
「お父さんとお母さんむしろ元気になったかもね」
その両親を見て言った。
「あんたが産まれた頃と全然変わってないから」
「玄太郎を育ててずっと見ているとな」
「元気貰ってね」
両親が笑顔で応えた。
「もういつも心が前向きで」
「身体もよく動けるな」
「そうみたいだしね、だから」
姉はさらに言った。
「あんたが産まれてかえって」
「お父さんとお母さん元気になったんだ」
「二人共今まで大きな病気したことなくて」
七十を過ぎてもというのだ。
「身体の何処も悪くないし」
「頭も内臓もな」
「腰や肩や関節もね」
「そうしたことを見たらね」
そうすればというのだ。
「あの時は心配だったけれど」
「今は違うんだ」
「あんたが産まれたから」
弟にあらためて話した。
「お父さんとお母さん元気でいられるのよ」
「無事育てられるか心配じゃなくて」
「あんたがいるからよ」
だからだというのだ。
「お父さんもお母さんも元気よ」
「今もだね」
「そうよ、じゃあこれからも元気でいてね」
弟に笑顔で言った。
「それがお父さんとお母さんの元気と健康の源だし」
「だからだね」
「あんたも元気でいてね」
「わかったよ、じゃあ今から行って来るよ」
成人式にとだ、弟は姉に答えた。
「そうしてくるよ」
「それじゃあね」
姉は歳の離れた弟を両親と共に笑顔で送った、そしてだった。
彼が帰ってから夫と二人の息子も入れて笑顔で成人式を迎えられたことを笑顔で祝った、その時も両親は元気だった。高齢出産と子育てを経た二人はその頃と全く変わらず元気で健康なままであった。
思わぬ高齢出産 完
2023・12・22
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