第二章
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「心配だったけれど」
「暴れたりとか？」
「奥さんに何かしたとか」
「何かって何もされてないわよ」
「殴ったりとか」
「ええ、無理矢理とかもね」
そうしたこともというのだ。
「全くよ、何か言うこともね」
「なかったんだ」
「本当に歯を磨いてベッドに入ったら」
「寝たんだ」
「それで終わりだったわ」
「そうだったんだ」
「平和だったわ」
夫にこうも言った。
「至ってね、ただあなたワイン二本で酔い潰れたけれど」
「普段は記憶ある位だね」
「それが意外だったわ」
「最近忙しかったせいかな」
妻に考える顔になって述べた。
「そのせいかな」
「お仕事が」
「残業はないけれど」
それでもというのだ。
「職場にいる間気を抜く暇もない」
「そこまで忙しいの」
「そうなんだ、そのせいかな」
「だからいつもじゃ酔い潰れない量で酔い潰れたのね」
「そうかな、しかし酔っても」
夫は妻に言った。
「暴れたりしないなら」
「いいわね」
「うん、まさかあれだけで酔い潰れるとは思わなかったけれど」
記憶を失うまでにというのだ。
「本当にね」
「だから疲れてたからよ」
妻はそのせいだと答えた。
「仕方ないわ」
「そうなんだね」
「それで今日休日だけれどどうするの？」
「今二日酔いだから」
それでとだ、夫は妻に答えた。
「とりあえずシャワー浴びて」
「それでなのね」
「お酒抜いて」
「それからなのね」
「何処か行く？」
こう言うのだった。
「そうする？」
「そうね、じゃあショッピングモールに行ってね」
「そこでお買いものだね」
「お昼も食べる？」
「いいね、じゃあ朝ご飯食べたらシャワー浴びてくるよ」
こう妻に答えた、もうその時には何を舌か心配にはなっていなかった。早くこの二日酔いから自分を解放して妻と休日どう過ごすかを考えながら朝食を食べているだけだった。
飲んで記憶が飛んで 完
２０２３・１２・２２
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