暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueTアムル復興頑張りますっbyアムルの愉快な住民
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「オーディンさん発見♪」

300mほどの距離を走る。それにしても「足速いなぁトニおじさん達」すぐに追い駆けたのにもう中央広場に着いてるって。そんなに元気が有り余ってるなら復興作業に向けてほしいものだよ、まったくもう。徐々に近づいて来る中央広場。そしてオーディンさんが困っているような顔が見えた。オーディンさんを囲っているのは、さっきまでオーディンさんを担いでいた人たちに、石材店のおじさんだ。とりあえず「みんな何をやっているんですか?」おじさん達の背中に訊く。

「おお、エリーゼちゃん、良いところに!」

「オーディン先生の未来のお嫁さんからも言ってやってくれ!」

「ふえっ!?」

いきなりのお嫁さんって言う単語に、顔が一気に熱くなった。わたしがテレて俯いたのをいいことにおじさん達が、結婚式には呼んでくれだのお似合いだの赤ん坊が楽しみだの好き勝手言ってくれた。どれもがわたしの望むことだけど、さすがにこんな人の居るところで大声で言われるのは恥ずかしすぎる。

「ぅきゅぅ〜〜〜」

顔を両手で覆い隠す。そんなところに「はいはい、これ以上エリーゼを苛めないでください」オーディンさんが手をパンパン叩きながらそう言った。俯いていた顔をちょっとだけ上げて、指の隙間からオーディンさんを見上げる。トニおじさん達をジロッと窘めてから、「そうだエリーゼ。君からも言ってやってくれ」ってまた頼まれた。

(またも流された・・・orz)

一切テレ無しのオーディンさん。そのおかげもあって冷静になれたと言うのが悲しい。オーディンさんが差し伸べてくれた手を取って立ち上り、すべてを仕切り直すためにコホンと咳払いをしてから、もう一度ここで何をするのか訊いてみた。

「・・・なるほど。中央広場に、オーディンさん達グラオベン・オルデンの石像を立てる・・・」

と言うわけだった。石材店の店主にして彫刻家としても名の有るおじさん、グラオベン・オルデンの人数分の石柱。で、朝早くから医院(仮)で働いていたオーディンさんがここに連行されて来た理由は、

「石像を彫るために、私にポーズを取ってくれと頼まれたんだよ」

「ほらさ、やっぱり格好いい体勢の兄ちゃんを残しておきたいからよ」

「アギトちゃんやアイリちゃん、シグナム姐さんやシュリエルリートの姐さん、シャマル先生やヴィータちゃん、そんでもってザフィーラの旦那にも当然、ポーズを取ってもらおうって話だ」

「でも先生は、石像なんて彫らなくていいなんて言いやがるからよぉ」

「だから無理やり連れて来たと」

呆れてものも言えない。けど、「よし。アムルの長にして男爵位を持つこのわたしエリーゼが許可しましょう!」オーディンさん達の石像を彫ることを承認。おじさん達は「うおおおおお!」歓喜の雄
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