暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueTアムル復興頑張りますっbyアムルの愉快な住民
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?」前方の十時路を横切って行くのは、今から逢いに行こうとしていたご本人様のオーディンさんだった。と言うかその状況がどうにもこうにもおかしすぎて、わたしとターニャはポカーンと見送ってしまう。
「「「「「えっほ、えっほ、えっほ・・・・!」」」」」
「英雄殿のお通りだぁ〜! 道を開けろ〜〜〜い!」
「なぁ皆。自分の足で歩くから降ろしてくれないか?」
「何を言う英雄殿! 降ろしたら降ろしたで逃げるだろう!」
「はぁ。勘弁してくれ・・・」
なんとオーディンさんが男の人数人に担がれていたのだ。先頭を行く恰幅の良い男の人、父の友人だったトニおじさんが道を開けさせていく。家の陰へと消えて行ったオーディンさん達を見送った後、「何やってんの? トニおじさん達・・・」ターニャが呆れ口調で漏らした。わたしもそんな感想しかないよ。オーディンさんを担いでどこに行こうって言うのかなぁ。どうしよう、すっごく気になってしょうがないんだけど。
「どうする? 男爵としての仕事なら、ディレクトアの仕事場の医院(仮)に行かないといけないけど・・・」
うん、ここはバッチリ男爵としての務めを果たすべきなのは判ってる。でもそれ以上にオーディンさんが何で担がれてまで連れ行かれたのかが激しく気になる。だから「ターニャぁ・・・」ちょっとだけ、ちょっとだけでいいから見に行きたい、オーディンさん達が何をやろうとしているのか。
「ちょっ、エリーゼ。そんなうるうるした瞳での小動物のような縋る眼差しはキツイって」
別に狙ったわけじゃないんだけど。でも「私も気になるんだけど、仕方ない」ってわたしの持っていたメモ帳を取った。ヒラヒラとわたしの顔の前でメモ帳を振って、オーディンさん達が進んで行った道とは逆方向の医院(仮)へと歩き出したターニャは最後に振り返って言った。
「後で聴かせてよ。ディレクトア達が何をやろうとしていたのかさ♪」
「うんっ。・・・・まぁ止める必要が無い限りは・・・」
アムル復興に不適切な馬鹿騒ぎをする場合は即刻中止だ。わたしの代わりに医院(仮)に向かってくれるターニャと別れて、オーディンさん達を追うことにする。あとでアンナに怒られそうだなぁ。興味や好奇心より仕事でしょって。よし、土下座で謝ろう。
「・・・って、もうどこにも姿が見えないし・・・!」
どうにか追いつくか見つけようかと思って駆け足になる。オーディンさん達が進んで行った通りは、屋敷と中央広場と教会を繋ぐ大通りだ。医院(仮)を建てた屋敷跡地の方から中央広場へと向かって行ったから、脇道やどこかの家や店(壊されずに残ったやつね)に入らなければ中央広場かなぁ〜。僅かながらの坂を上ってそして下り、中央広場を眼下に収める。遠目にでも判る、オーディンさんの綺麗な長い銀髪。
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