暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueTアムル復興頑張りますっbyアムルの愉快な住民
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ス王によって出されたし。北部国境線の敵国トロイアも、今回の同盟8国のイリュリア勝利の影響か判らないけど、シュトゥラとの無期限不戦協定を結んだし。

「これからもずっとアムルに残る・・・んだよね?」

「当たり前っ♪ 私はずっとここで生きていくよ」

「そっか」

それが聴けて嬉しいかなぁなんて。それからわたしとターニャは、他愛ない話をしながらアムルの街を見回った。立て直しに必要な資材が足りなくなったとか、お手伝いが必要なところはないかとか、それを目で見て耳で聞いて確認するのが、アムルの主たるわたしの務めだ。各所で聴いた注文をメモ帳に記して、午後に訪れるシュトゥラの南方復興支援隊の人たちに進言すれば、資材や人員を寄越してもらえる。

「ディレクトアが活躍してくれたおかげで、優遇されてるよねラキシュ」

「それはないんじゃないかなぁ・・・」

贔屓目に見ても、イリュリアを倒せたのはオーディンさんの“力”が在ったからこそだと思う。各国各都市に撃たれ続けたエテメンアンキの砲撃を、開戦から終戦までの間ずっと防御していたんだから。オーディンさんが居なかったら、きっとイリュリア戦争に勝てなかったかもしれない。ううん、たとえ勝てたとしても、勝ち負けなんて関係ないくらいにベルカは壊されていたはずだ。

「でもだからってシュトゥラのどこもかしこも大変なんだし、いくらなんでもラキシュを優遇しないと思う」

「ふ〜ん、ちょっとは優遇してくれてもいいのにね?」

それには苦笑で返しておく。オーディンさんの名前で優遇してもらえたらいいなぁってちょこっと思っていたり。けどそれは叶わぬ希望だって納得して、とにかく今は最後の場所へと向かおう。これから向かう先は、わたしの想い人が居る場所。知らず歩く速さを上げてしまう。

「ディレクトアのところに行くなら私、一緒に居ない方が良い?」

「なんで? アギトにアイリにシャマルさん、それにモニカとルファも居るし。まぁ2人きりでゆっくりお話ししたいなぁ〜って思うけど、現状じゃ仕方ないと思う」

まったく話せない程にすれ違っていない事だけでも嬉しいことだよ。ターニャの家で今朝も、おはよう、の挨拶もしたし、一緒に朝ごはんも食べた。離れてからまだ4時間ちょっと過ぎくらいしか経っていないけど、でもやっぱりそのちょっとの時間だけでも離れると寂しいのです、です、です。

「あはは、逸る気持ちは解るけど、そんな速度出さなくても・・・!」

「うん?・・・っとと」

言われて初めて気付く。腕をこれでもかって言うくらいに大きく振って、全力早歩きをしてた。うん、お淑やかに、でも出来るだけ早く逢いに行きたいから、軽く早歩きをしよう。
追いついてきたターニャと並んで、再び目指すは・・・て「あれ? オーディンさん
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ