暁 〜小説投稿サイト〜
SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第四章 クリスマスの夜に…
第28話 温泉で○○!?(2)
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大切なのはそこじゃない。
 なんで、シリカは俺にキスをしたんだ?

 と、俺が訳が分からなくなっていると、シリカが俺の知りたい答えと一緒に自分の気持ちを伝えてきた。

「シュウさん……あたしは、シュウさんの事が好きです! あたしと付き合ってください!」

 そう俺は今、人生で初めての告白をされたのだ。



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 ……シリカが俺を好きなんじゃないかと、薄々そんな事を考えていた。
 でも、それは俺の勘違いで気のせいだと、自分に言い聞かせた。
 自分で言うのもなんだが、俺は自分に対する評価も物凄いヘタレなんだ。
 なのでシリカの気持ちが俺に向くことは無いと思っていた。

 今、シリカが自分に言ったことも冗談だと思う。
 でも、もし冗談ならキスまでするか? ………しないよな。
 流石(さすが)に、キスまでされたら俺だってシリカの気持ちに気付く。
 今だって顔を赤くしてしながらも、俺を見てる目は真剣そのものだ。
 つまりさっきのキスは、俺に冗談だと思わせない為だったのか?
 もしそうなら、俺の事を良く知ってるよ。ホント、一年間も一緒にいるだけあるな…

 ……さて、シリカの告白に俺はなんて返事をしよう。
 何回も考えていた、『シリカは俺の事を好き』という可能性を無いと言い聞かせる時に、もう一つ生まれていた気持ちも、必死に無いと言い聞かせてきた。

 今その答えを言えば、俺の何回も頭で考えていた事が、現実になる。
 …でも、それで良いのか?
 女の子に、しかもさっきみたいに『なんでもお願い聞くから』、なんてカッコ悪いこと言った後に、こんな事言って良いのか?
 男として、ココはヘタレてるんじゃなくて、自分からやらなきゃいけないんじゃないか?
 でも、もう相手の気持ちが分かってしまった後なんだ。
 なら自分から言うべき言葉は、何回も俺が想像していた言葉とは違うはずだ。
 それの、さらに上。

 俺の答えを聞く為に、シリカは黙っている俺を不安そうに見ている。
 …俺がどうゆう返事をするかが不安なんだな…
 こんなシリカを、長い間待たせちゃいけない。
 覚悟を決めろ、俺!

「お、俺は………」
 と、俺が覚悟を決めて言おうとしたのと同時に、シリカが息を飲むのが分かった……のだが、
 俺たちの行動とさらに同時に、メッセージが届いた。
 あまりに空気の読めないメッセージに顔をしかめると、シリカも俺と同じような顔をしてる事に気づく。
 シリカにも同時にメッセージが届いたらしい。
 そして、その空気の読めない差出人はアルゴだった。
 アルゴからなので、一応メッセージを開くと見て驚く。

『シュー助、シーちゃン。事情は後で説明するから、
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