暁 〜小説投稿サイト〜
SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第四章 クリスマスの夜に…
第28話 温泉で○○!?(2)
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「………そんな事無いですよ………」
 とシリカは俺の言葉に返事を返して、再び黙り始めてしまった。
「…………」
 …え? 何でまた黙っちゃったの!? 俺、またなんかヤバい事言った!?


 俺は基本的にヘタレだ。クラスの連中に嫌な事を言われても、笑って流してた。
 そんな自分が嫌で、このSAOで変わろうとしてプレイをし始めた。
 他にもSAOでのある程度の事に関しては、シリカを守ろうと思うこともあり勇気を出せた。
 けど、こんな非常事態(ひじょうじたい)などは現実と変わらず、ヘタレなのだ。
 こうやって黙られると、緊張で身が持たない。
 なので俺は、シリカにこんな事を言うのはカッコ悪いと思いながらも言った。
「え〜と、シリカ? ……そ、その、これで許してとは言わないけど、今度シリカの何でも聞いてあげるよ。俺のできる範囲で! だから……その……黙ってるのはちょっと……流石にこの空気で、後ろで黙られると…」
「………ごめんなさい」
「い、いや、俺が悪かったから良いんだけどさ……」
「……シュウさん、『なんでもする』って本当ですか?」
「へ!? あ、ああ、俺のできる範囲ならな」
 俺のさっき言ったことを、シリカは改めて聞いてくる。…どうしたんだ?
 なんかちょっと、シリカの様子がおかしいような……

「……ならあたし、シュウさんに聞いて欲しいことがあるんです。……それを聞いてくれたら、今の事はいいです……」
「本当か!? じゃあ、聞かせてもらうよ」
 俺は、シリカの様子がおかしいと思いながらも、許してくれるという事に簡単にお願いを聞いてしまう。
 まぁヘタレ(きわ)まりないが、この話を聞けばシリカがどうして様子がおかしいか、分かるかもしれないからな。

「……なら、言いますね…」
 そう言って、シリカは俺に歩いて近づいてきた。(足音で分かった)
 言うのに近づいてくる必要があるのか? と思っていたら、今度はシリカに肩をかけられたので、振り返ろうと(うし)ろを向こうとしたら………唇を何かで塞がれた……
「ど、どうしたんだ、シリ……んっ…!!?」
 俺は今、何が起こっているのか分からなかった……
 分かるのは、唇を軟らかくて気持ちか良く、そして温かいものが塞いでいるのと。
 シリカの顔が目の前にある事だけ……

「……んっ……」
 そして、俺のかシリカのか分からない吐息が漏れる。
 何十秒? それとも何分? いや、もしかしたら何秒かもしれない。
 そんな時間が分からないくらい経ち、シリカの顔が離れていく。
 ……もしかして、今のは……キス…か?
 いや、間違いなくキスだ。
 マンガとかでは、いきなりされた方は分からないという描写があったけど、ホントに分からないもんだな……
 ……いや、
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