第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第四章 クリスマスの夜に…
第28話 温泉で○○!?(2)
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湯に落ちる。
…落ちた後、お湯の中でHPを確認すると、ほんの少し減っていた。
多分、防具が無かったからだな。
「ぶはぁー」
HPの確認をした後、俺は息が苦しくなり(多分、現実世界の俺がSAOのアバターとリンクして、一緒に呼吸を止めていた為)、息継ぎの為にお湯から顔を出す。
さて、後はどうやってシリカにバレないように女湯を出るかだな……
「シュ、シュウ……さん?」
ん!? この声は……と思い振り返ると、
「へ!? シ、シリ……カ…………」
俺はシリカの姿を見て言葉を失った。
なぜなら振り返った先には………『裸』のシリカがいたからだ。
しかも俺があげた水しぶきから顔を守る為に腕を上げたのか、その腕の隙間から俺の事を見ていた。
つまりそれは、身を一切遮る物がないということだ。
俺はその体から目を離そうと思っても、離すことが出来なかった。
俺は女の子の体を見たことが無い為、保険体育の教科書で習う大人の女性になる為の成長過程の女の人の絵で比べてしまう。
シリカのアバターの体は、絵に比べると……というか比べなくても、胸の膨らみや腰のくびれは少ししか無い。
でも、『まったく無い』訳ではなく、『少しは[ある]』のだ。
俺が唯一見た事のある女の子の裸の、幼稚園の頃に見た女の子の体の記憶とも、小さい頃一緒に入った母親の体とも違う。
そう、いうならば成長途中の体だ。
…なので俺は母親と幼稚園の女の子の裸しか見た事が無い為か、年下の女の子の体…つまりシリカの体から目が離せないし、動揺もしてしまう。
……俺がシリカの体を見ながらそんな事を数秒の間に考えていると、シリカが俺に見られていることに気付いて、体を隠しながら湯に浸かる。
「ッーーーーー!!!!」
「ハッ! ご、ごめん!!」
そのシリカの動作で我に返り、これ以上見ない為に後ろに向く。
シリカ、すげー恥かしそうだったな……俺もフォローの一つでも言わないと……ええと…
「ご、ごめん、シリカ! でも、湯気で……って、この距離だと湯気も意味がなったか……だから……その……ごめんなさい、見ました……」
……何言ってんだ、俺……よりシリカを恥かしくさせちゃったよ……
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俺がさっきのフォロー失敗の事もあり暫く黙ってると、シリカも落ち着いてきたのか急に、
「ご、ごめんなさい。見るんだったら、もう少し大人の女の人がいいですよね…」
と、言ってきた。
なんで、そんな事を俺に言ってきたのかは分からないけど、聞かれたことにさっき感じたことを素直に返す。
「そ、そんな事ないぞ! それにシリカは俺と2つしか違わないんだ。そんなに子供じゃないよ」
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