第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第四章 クリスマスの夜に…
第28話 温泉で○○!?(2)
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、やっぱり…」
「……そ、そうですよね。…別々ですよね、やっぱり…」
俺とシリカが同時に声を出す。
シリカも何故かガッカリしたように聞こえたけど、今の俺にはその意味を考えるほど余裕は無い。
混浴じゃないことに、こんなにショックを受けるとは……自分でも驚きだ。
……確かにシリカは俺の『妹』で、年下の女の子でもあり、俺のSAOの心の支えとなる『大切な人』だ。
しかもシリカは俺より2つ歳が下でも、アバターは1年前と変わらないで12歳のままだ。
『12歳の女の子とお風呂に入りたいのかお前?』
と、聞かれてしまったら、俺だって言葉に詰まる。
けどホントは13歳で、相手がシリカだって事もある。
…いや、シリカじゃなくったって……男なら……男なら……嫌でも少しは期待しちゃうだろぉーーっ!!
しかも、もし混浴でも別々に入る事になっていた確率の方が高いのに……
……それでも、俺は……俺は……少しは期待してたんだ…
と、そんな風に思っていても、俺はシリカに考えている事を知られない為に必死に冷静な感じに言った。
「そ、それじゃあ、ココに集合ってことで…」
するとシリカは、俺が頭の片隅で『せっかくだから、靴を脱いで上がるか…』と、思ってウィンドウを出して靴を脱いだので、俺に釣られるように靴を脱ぎながら返事を返してくれた。
「は、はい、分かりました…」
…それにしても、俺が冷静さを出す為に必死になっていた為か、少し分かりづらい『出た後はココに集合』という意味をシリカはちゃんと理解してくれたらしい…
その事に感謝しつつ、俺は男湯に入っていった。
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「うぉ〜、これは懐かしいな」
俺はさっきの落ち込んでた頭をやっとの思いで切り替えながら、脱衣所から温泉への扉を開ける。
するとテレビなんかでよく見た、旅館のようなデザインの温泉が広がっていた。
そりゃあ、このSAOには和風の物がほとんど無いから、懐かしくも感じるよな〜。
と思いながら湯に浸かり始めたら、仕切りの向こうから、
「うわ〜、懐かし〜」
というシリカの声が微かに聞こえた気がした。
もしかしてこの仕切り、ドアみたくノックしないと音が聞こえない、みたいな事が無いのか?
……現実の仕切りほど良く聞こえなかったけどな。
それでも聞こえたのは、俺がダンジョンのトラップの中に音で聞き取りながら避けなきゃいけない物があり、音を良く聞き取る為に少しだけど《聞き耳》スキルを上げていたからかもしれない。
まぁ、シリカも俺より少し熟練度は低いけど《聞き耳》スキルを上げてるし、大きな声で話しかければ聞こえるかもしれないな。
そう思い、俺は少し気になる女湯のデザインにつ
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