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SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第四章 クリスマスの夜に…
第28話 温泉で○○!?(2)
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「お! ココか、アルゴの言ってた温泉は」
「そうらしいですね。上に湯気が見えますし」
 俺とシリカが第十五層の森の奥に進むと小屋があった。でも、あのデザインって……
「けど、あれって完璧に和風だよな……SAOの世界観、無視してないか?」
「……ダンジョンもあったんですから、あるんじゃないですか…」
「…そうだな」
 そうだよな……あんなダンジョンがあったんだから、あっても可笑しくないよな。
 それにしても、このデザインには凄く懐かさを感じる。
 よくテレビなんかで見る温泉に似てるから、余計に現実世界の事で懐かしく感じてしまう。
 確かテレビなんかじゃ、あの小屋が脱衣所だったような…

 俺はテレビで見た知識を参考に、脱衣所だと思う小屋にシリカと近づいて入り口に手をかける。
 …けどその時、手をかけてから俺は何かが頭に引っかかった。
 何だ、何かを忘れてる気がする。こういう温泉に良くある大事な事を……
 思い出せ……テレビとかで見た温泉だと何があった。
 こういう、一つの露天風呂に入ろうとすると、確か………混浴……だったけ?
 ………なるほど、『混浴』か……
「どうしたんですか、シュウさん? 入らないんですか?」
 シリカが手を止めた俺に不思議そうに聞いてきた。
 どうする、この事をシリカに言うべきか?
 でも言ってから、もしシリカに嫌だって言われたら、たとえ当たり前だとしても男として少し傷つく。

 ……でも、言わない訳には行かないよな。
「いや、その……入る前に言うのもなんだけど……もしかしての話なんだけどさ〜…」
「なんですか?」
「……この温泉……混浴……じゃない…よな?」
「………はい?」
 俺の勇気が無くて男らしくない小さな声を聞き、シリカは少し動きを止める。
 …ちゃんと聞こえたかな?
 と、そんな事を不安に感じていたら……
「そ、そそそんな訳ないじゃないですか! し、し、仕切りか何かで別になってますよ、きっと!」
 …物凄い動揺して、俺のさっき言ったことを否定しようとしていた。

「そ、そうだよな! 別々だよな! 何考えてるんだろうな、俺! あはは…」
 あまりのシリカの動揺ッぷりに、俺まで動揺してしまった。
 それよりシリカ、そんなに否定しなくてもよくないか……流石に少しヘコむぞ…
 …まぁこれ以上落ち込んだり、入る前に考えてもしょうがない。
「…よ、よし! 開けるぞ!!」
 そう言って、俺は覚悟を決めて扉を開けた。
 でも扉を開けた瞬間、俺は自分が混浴に少し期待していた事に気付く。
 そして、その期待は叶わない物だと知る。なぜなら……
 ……開けてすぐ見える場所に、男湯に女湯と別々の入り口に書かれていた…

「……はは、そうだよな。…別々だよな
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