第一章
[2]次話
日本刀は財産
ブラジルから来たマルシア=トカノは元々日本にルーツがある日系人である、長身でスタイルがよく長い黒髪とおかめ系の顔を持っている。
ブラジルで生まれ育ったので日本のことはよく知らず勉強中だ、その中で日本の歴史のことも学んでいるが。
日本刀の話を聞いてだ、仰天して言った。
「三百万円!?」
「あれっ、安いな」
同じ大学で通っていて同じ学部ということで知り合い友人になった福森貞夫切れ長の整った目に太い眉とセットした黒髪に一八〇近いすらりとしたスタイルの彼が一緒に来た日本刀の展示会で見て言った。
「これは」
「えっ、安いって」
「三百万だとね」
「三百万っていったら」
マルシアは覚えたての日本の金銭価値から話した。
「結構な車がね」
「買えるね」
「そうでしょ」
「その車よりもだよ」
「刀高いの」
「これで安くて」
福森は平然とした顔で話した。
「高いのだと何千万いや国宝にもね」
「武器が!?」
「そう、武器だけれど」
それと共にというのだ。
「芸術品でもあるから」
「確かに奇麗な外観だけれど」
マルシアもそれは頷けた。
「それでも」
「国宝っていうのはなんだ」
「凄くない?」
「日本刀はそうしたものなんだ」
マルシアに今度は落ち着いた顔で話した。
「武器であってね」
「芸術品でもあるのね」
「だから戦いにも使って」
それと共にというのだ。
「鑑賞にもね」
「使うのね」
「そうしたものなんだ、だからね」
「こんなお値段なの」
「そうなんだ」
「驚いたわ」
マルシアは素直にこの言葉を出した。
「本当にね」
「そうなんだ」
「ええ、いい勉強になったわ」
マルシアはこうも言った。
「日本の武器や鎧って格好いいけれど」
「源平の戦いや戦国時代のだね」
「それで刀もそう思っていたけれど」
「名前のある銘品もあるんだ」
「そうなの」
「それで擬人化したゲームもあるよ」
福森はこちらの話もした。
「よかったらやってみる?」
「ええ、それzたあね」
マルシアはそれが日本もっと言えば刀の勉強にもなると思ってた、それでそのゲームも紹介してもらってだった。
プレイしてみた、そのうえで大学で福森に話した。
「いや、やってみたら」
「色々な刀があるね」
「色々な人が持っていたね」
こう言うのだった。
「刀があるんだ」
「そのこともわかったわ、擬人化した刀から」
そこからというのだ。
「実物もネットで検索して調べたら」
「尚更わかっていくね」
「坂本龍馬さんの刀も」
彼が持っていたというのだ。
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