第168話
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としてクロスベルの人々に憎まれ、俺に恨みを持つ世界中の人々から狙われてもおかしくなかったシズクが、並行世界のクロスベルの独立関連で大きな恩がある大国――――――メンフィル帝国の前皇帝の養子にしてもらう事でそれらの心配はなくなり、更にシズクの実質的な”親”になってシズクを育ててくれているのはシズク自身も心から慕っている人物――――――セシルなのだからな。」
「アリオスさん………」
「ったく、世界は違えど、自分に厳しいのは一緒だな………」
重々しい様子を纏って答えた”アリオス”の話を聞いた”ユウナ”が辛そうな表情を浮かべている中、ランディは疲れた表情で呟いた。
「――――――君達はクロスベルの市民達に応える為に『クロスベルの英雄という幻想』に自らを当てはめて歪みかけたかつての俺達のようにならないでくれ。」
「ああ……肝に銘じておく。」
「ま、俺達の世界では『クロスベルの英雄』は局長達”六銃士”の連中が自分達からそうなるように振舞ってくれているから、大丈夫なんじゃねぇのか?」
「……ですね。しかもヴァイスさん達の場合、クロスベルの人達が自分達を『クロスベルの英雄』扱いする事を存分に活用して行動していますから、ヴァイスさん達が並行世界のわたし達のように歪む心配はないと思いますよ。」
「陛下達が私達に近い将来支援課を解散してそれぞれの新たな未来を歩む事を私達に提案してきたのも、もしかしたら私達まで並行世界の私達のように歪む事で陛下達の政権に反感を抱くかもしれないクロスベルの市民達が私達を陛下達に対する”反乱の象徴”として祀り上げる事も懸念されていたからかもしれないわね………」
「……………………」
”ロイド”の忠告に対してロイドは真剣な表情で頷き、苦笑しながら呟いたランディの推測にティオは頷き、複雑そうな表情で呟いたエリィの推測を聞いたユウナは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「話は変わるけど、僕達の世界のロイドもリィン総督のように君達の世界のロイドと比べれば相当改変されていると言っても過言ではないよ?」
「ワ、ワジ?一体何を……」
「お、”俺”が……?そういえば、”逆しまのバベル”でのイシュメルガとの決戦の際に”そちらの俺”は天使や悪魔を呼び出していたが……」
するとその時重苦しい空気を変える為にワジが口元に笑みを浮かべてある事実を口にし、ワジの言葉を聞いたロイドが戸惑っている中、”ロイド”は不思議そうな表情でロイドを見つめ
「その呼び出した”天使”も含めて、僕達の世界のロイドはリィン総督のように、複数の恋人がいる――――――つまり、ハーレムを築いているかつ更に告白をされて、まだ返事をしていない女性も数人いるんだよね♪」
「え”。」
「ワジ!!」
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