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リュカ伝の外伝
トモダチ100人できそうだね?
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と直ぐに重厚な鉄扉が見える。
アイリーンさんが全体重(多分軽いはず)をかけて開けると、中にも同じような鉄扉があって二重構造の防音設計になっている。城内と同じだ。

でも一枚の鉄扉を通っただけで、中からは大きな音楽が聞こえてきた。
本当に皆さんは来て練習しているんだなぁ……
流石はプロである。僕もこういう姿勢は見習わないとね。

2枚目の鉄扉を開けて通ると中ではアイリーンさん(ヴォーカル)以外の皆さんが練習をしていた!
昨日のコンサートの様にステージ衣装を着ているわけではないのだけど、皆さん各々がスタイリッシュで格好いい。
Tシャツ姿だったりと汗をかくからラフな格好でそれぞれの楽器を演奏している。

でもガールズバンドって事で男の目を気にせずに、上半身は下着(濃紺のスポーツブラ?)で演奏している人も居てビックリしてしまった。
目が合ってしまい思わず「ごめんなさい!」と言って顔を背けました。
凄く胸の大きい人だったので、忘れられないと思う。

「ちょ、急に誰!?」
「そんな格好で練習してるからでしょ。社長だって来るんだから、気を抜かないの!」
アイリーンさんは手近にあった誰かの(多分ご本人の)上着を投げつける。
確かにここはリュカ様のスタジオみたいだけど、ちょっと刺激的すぎる格好なのでは?

「しゃ、社長は良いのよ! 真っ裸を見られたって恥ずかしくないし、むしろ……でもその子は知らん子だし!」
「は〜い。ではご紹介しま〜す、この子はルディー君。昨日の私たちの演奏を聴いてファンになってくれた芸高校(芸術高等学校)美術科の一年生で〜す。陛下と社長の事も知っているお利口な子です。今回入り口に掛ける看板を描いてもらえる事になりました。あと城内のポスター回収とかも手伝ってくれたので、社長よりの指示でお礼として『サウダージ』のCC(コンパクト・クリスタル)を新たに録音してプレゼントします」

「あ、あの……急に来てしまってごめんなさい。そ、その……よろしくお願いします!」
「まぁ気にしてないわよぉ〜。でも私のデカいからオカズにしちゃうよね〜?」
すみません! 多分します!!

「やめろバカ女! あんた一人で私たちメンバー全員の品位を下げんな!」
「うはっ(笑) リーダー酷〜い。一応私の方が年上よ〜ん?」
え、アイリーンさんがリーダだし一番年上なんだと思ってた……大人っぽいお姉さんだし。

「……簡単にメンバー紹介しておく?」
僕は顔に考えが出ていたのかもしれない。
アイリーンさんが僕の顔をのぞき込みながら提案してくれた。

是非ともお願いしたいです!
そんな思いで激し目に首を縦に振る。
「じゃぁ各々自己紹介をしましょう」

ルディーSIDE END




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