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ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第8話
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された両腕を引き抜こうとするが、クロコダインがダメ押しとばかりにグレイトアックスの柄を踏む。
「貴様ァッ!ワシに騙されたフリをー!」
「ザボエラよ、頭の悪い俺だが、騙され続けたおかげで1つ物を知った」
クロコダインの右手が不気味に光ったのを見て、ザボエラの瞼は全開となり、ザボエラの鼻から鼻水が垂れた。
「ちょっと待て!本気かお前!?やめろ。やめろ!」
「それは、この世には本当に煮ても焼いても喰えぬ奴がいる!……と言う事だ!」
「やめろぉーーーーー!」
容赦無く背中に闘気弾を叩き込まれるザボエラ。
その時の爆発音を聞きつけたのか、バダックがやって来た。
「クロコダイン!ついに倒したのかこの憎き妖怪ジジイを!あのゾンビの死体の中にこいつの姿がないからみんなで八方を探しとったんじゃが、いやー流石はお前さんじゃわい」
バダックが手放しでクロコダインを褒め称えるが、クロコダインの気分はすぐれない。
「じいさん……こいつもかつて六大軍団長が揃ったときには絶大な魔力で一目置かれた存在だったんだ」
クロコダインは思い出す。保身に走ってザボエラが提案した卑劣な手段を行ってしまった……武人にあるまじき黒歴史を。
「それが出世欲に目がくらみ他人の力ばかりを利用しているうちに、いつのまにかこんなダニのようなやつに成り果ててしまった」
そんな恥部がクロコダインにこんな言葉を言わせてしまう。
「恐ろしいものだ……欲とは……俺とて、一番手でダイたちと戦っていなかったらどう歪んでいたか解らん。こいつは正真正銘のクズだったが、それだけは哀れだ……」
バダックは……クロコダインの心情を十分理解した上でこう反論した。
「良い奴じゃなお前さんは。だがな、こいつとお前さんとは違う!ワシの誇るべき友人・獣王クロコダインは、たとえ敵のままであったとしても己を高める事に命を賭ける尊敬すべき敵であったろうと……ワシは思うよ!」
それを聴いて、何か救われた気がしたクロコダインであった。

「があぁーーーーー!?」
で、そこで目が覚めるザボエラ。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
(何じゃあの夢は?この儂が……この儂が戦場で死ぬ!?そんな馬鹿な……どこをどう道を踏み外せば……)
首を必死に横に振り、必死にザボエラの戦死を予見する夢を否定するザボエラ。
(いーーーや!そんな筈は無い!儂がこんなしくじりをする筈が無い!これは……何かの間違いじゃ!)

ザボエラがザボエラの戦死を予見するかの様な悪夢に苦しむ中、ハドラーちゃんがようやく破邪の洞窟の入り口に辿り着いた。
「ここだな?人間の神が人間共に与えた……飴と鞭は……」
躊躇無く破邪の洞窟に入るハドラーちゃん。
そして、「破邪の洞窟調査資料 途中経過」と呼ばれる書物を開く。
「確か……最初は初心者コースで、そ
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