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色々と間違ってる異世界サムライ
第9話:勇者の計算外その2
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コだな?」
最後まで言わせて!
と言うかノノ君!話が違うんですけど!
「ツキツバさんの事をご存知で?」
勇者セインを名乗る男の頭に青筋が沢山浮かんで怖いんですけど?
「リビアで聖武具窃盗と言う極刑級の大罪を犯した女の名前は、本当にツキツバ・ギンコなんだなと訊いている!」
聖武具って……そう簡単に盗める物だったか?
と言うか、それって単に先を越されただけでは?
だが言えない。
勇者セインを名乗る男にとって、先に聖武具を入手した超人全てを盗人と決めつけている!間違いない!
ノノ君!本当に話が違うんですけど!
「ツキツバ・ギンコさんです。ツキツバさんが聖剣を持ってこのダンジョンに……」
その途端、勇者セインを名乗る男から解放された俺は、受け身をとる暇も無く尻餅をついた。
「そのツキツバ・ギンコと言う盗人女が魔王軍の幹部を殺し、聖剣を盗み、許可無くルンタッタのダンジョンを踏破した……そう言う事だな?」
……なんか、腹立ってきたな。
誰のお陰でルンタッタのダンジョンに挑む無謀な冒険者が激減したか解って言っているのか?
「……他には?」
「……はい?」
「お前は3人組と言ったな?他には?」
つまり、ツキツバさんの仲間の事を素直に白状しろと?
……こいつが非常にムカつくから黙秘権行使も考えたが、やはりこの男には不自由を齎す手綱が必要だ。その方が世の為人の為だ。
ノノ君には悪いが、ノノ君の憧れ通りにノノ君にこの男の手綱を握って貰おう。
「ツキツバさんは最初、ノノ・メイタと言う少年を連れておりました」
「特徴は?」
「ノノ君のレベル最大値はたったの3だったのですが―――」
「次」
「ノノ君のスキルは―――」
「そんな雑魚の事はどうでもいい。次!」
最後まで聴いてぇ!
『ノノ君のレベル最大値はたったの3』の段階でもう『獲るに足らない無』と判断した訳だ?その様な考えでノノ君を観ていたら、何時まで経っても経験値倍加・全体とレベル上限40倍・他者の恩恵は手に入らんぞ!
逃がした魚は巨大過ぎるぜ!?
「ぐは!?」
「何を黙っている……次!」
先に『ノノ君のレベル最大値はたったの3』と言ってしまった俺も悪いが、経験値倍加・全体とレベル上限40倍・他者と言うとんでもスキルを持つノノ君を完全に黙殺しやがった……
そこで、セツナの説明についても先に『レベル最大値7』と言ってやったら、予想通りあっさりセツナへの興味を完全に失いやがった!
レベル上限40倍・他者と言うとんでもスキルを持つノノ君の力で、セツナのレベル最大値は280になったと言うのに……ざまぁみろ!
「つまり、厄介なのはツキツバ・ギンコと言う盗人女だけか」
ちげぇーよバーカ。
「で、」
「『で?』……とは?」
「その盗人女はどこ行った?」
まさか……ツキ
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