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ドリトル先生とラーメン
第五幕その十

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「まして僕はギャンブルとかしないね」
「全くね」
「先生そっちの趣味ないね」
「トランプとかでもお金賭けないし」
「そうした遊びしないね」
「弱いしね」
 ギャンブルはというのです。
「それに賭けること自体が」
「先生好きじゃないしね」
「だからギャンブルしないね」
「そうだね」
「ああしたことの何がいいのか」
 首を傾げさせてです、先生は言いました。
「僕には全くね」
「わからないよね」
「僕達もそうだよ」
「トミーも王子もだね」
「ギャンブルしないね」
「それも全く」
「うん、ここにいる誰もがね」
 それこそと言った先生でした。
「ギャンブルとは縁がないね」
「あんなことして何かいいことあるのかな」
「お金の無駄遣いだよね」
「ただそれだけよね」
「どう考えても」
「ロシアの文豪ドフトエフスキーさんは無類のギャンブル好きでね」
 この人のお話もするのでした。
「もう暇さえあったらね」
「ギャンブルしてたんだ」
「あの人は」
「凄く神妙なイメージあるけれど」
「ギャンブル大好きだったの」
「もうギャンブル狂と言っていい位で」
 そこまでだったというのです。
「かなり問題もね」
「起こしてるんだ」
「あの人は」
「そうだったんだね」
「うん、僕はそのお話聞いてどうかと思ったし」
 ドフトエフスキーさんのそれがとです。
「尚更ね」
「ギャンブルはしないね」
「先生は興味ないし」
「ギャンブルは絶対にしないで」
「無駄にお金は使わないわね」
「そうだよ、それで身を持ち崩すなんて」
 そうしたことはというのです。
「僕にとっては全くだよ」
「理解出来ないよね」
「どうしてそんなことするか」
「破産したりするまでするか」
「どうにも」
「依存症の人もいるけれどね」
 ギャンブルに対してです。
「そうした中毒性はね」
「あるね」
「人によっては」
「そうだね」
「賭けてどうなるかっていうスリルと」
 そしてというのです。
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