第五幕その九
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「本当にね」
「じゃあラーメンにですね」
「カレーをね」
その両方をというのです。
「食べようね」
「それじゃあ」
「ちなみに僕行ったことあるよ」
ここで王子が笑って言ってきました。
「天理市にね」
「そうだったね、王子は」
「本当に独特の街なんだ」
「天理教の」
「詰所とか瓦の建物で」
それでというのです。
「神殿は檜造りで畳の完全な日本のもので」
「神道の神社とはまた違うね」
「お屋敷にも似た趣で」
「見ていてだね」
「凄く神秘的な気持ちになれて」
そしてというのです。
「黒く大きな門もあって天理大学とかの学校もね」
「あるね」
「野球や柔道やラグビーや吹奏楽で有名な」
「天理高校だね」
「あの学校もあるよ」
「あちこちに詰所もあって」
「凄く独特な街だよ」
こうお話するのでした。
「天理教のものを売っているお店もあって」
「黒い法被の人が多いね」
「そうそう、天理教の法被だね」
「あの法被がね」
先生は微笑んでお話しました。
「うちの大学でも着ている人いるけれど」
「天理教のトレードマークだね」
「ぞうなんだよね」
こう言うのでした。
「背中に天理教って書いてあって」
「襟のところに所属とか書いてるね」
「それでわかるんだよね」
「何かとね、そうしたものもね」
先生は微笑んでお話しました。
「見たいし」
「天理市にだね」
「一度行きたいね」
「そのこと適うといいね」
「うん、天理市ってね」
本当にと言う先生でした。
「魅力的な街だよ」
「一度奈良県には行ったけれどね」
「それでもね」
「また行きたいしね」
「その時は天理市だね」
「あの街に行くんだね」
「そうしようね、そしてね」
そのうえでというのです。
「ラーメンにカレーを食べて」
「色々見て学んで」
「楽しむね」
「そうするのね」
「是非ね」
皆にも笑顔で応えます。
「そうさせてもらうよ」
「そうしたらいいよ」
「先生がしたい様にね」
「先生がすることって学問とかお食事とかでね」
「悪いものないしね」
「是非したらいいわ」
「僕は学問と美味しいものと皆があったら」
それならというのです。
「もうそれでね」
「満足よね」
「お家とお仕事もあるから」
「だからだね」
「うん、充分過ぎる位ね」
そこまでというのです。
「僕は幸せだよ」
「そうなんだね」
「それじゃあだね」
「先生としてはだね」
「これ以上はないっていうんだね」
「うん、そうだよ」
まさにというのです。
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