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転生!DRAGONBALL THE WORLD!!
人造人間編
第二十一話 宇宙からの訪問者 見せろ!!断崖のエネルギー波!!
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も何倍も何十倍も強くなれる。それは俺たちが見せてきただろ?」
「はい...」
「悟飯、怯えんな。奴から地球を守るんだ。正しいことのために力を使うのは悪い事じゃない。地球を、お母さんを、仲間たちを、お前の手で守ってやってくれ。」
俺が思いつく言葉全てで悟飯を説得すると、悟飯は決意したようにこちらを見ていった。
「分かりました、やってみます。お父さんの代わりに、僕が地球を!!」
その目は幼ながらに、悟空のような超戦士の目をしていた。
「話は終わったか?ふん...サイヤ人とはつくづく馬鹿な種族だ。
二対一で戦いを挑めば勝てる可能性も多少なりと上がるというのに。」
「ワサビさんが、僕に託してくれたんだ。お前の相手なんか、僕一人で十分だ!」
そう啖呵を切った悟飯は先ほどとは違い、もう震えてはいなかった。
「ガキが...貴様らは簡単には死なさんぞ!!」
両者が戦いの構えを取り、戦闘が始まった。
始めに仕掛けたのはコルド大王であった。俺の中にあるイメージとしてのコルド大王とは違い、いきなり近接戦闘を繰り広げていた。その巨体を活かした大振りの攻撃には悟飯も苦戦を強いられており、体格差から悟飯は反撃をすることが出来ていない。
どうやって相手のペースから自分のペースに持っていくかだな...
コルド大王は引き続き反撃の隙を与えない攻撃を連続で繰り広げ、悟飯を防戦一方にまで追いつめていた。悟飯は腕をクロスにして連撃をガードしていたが、容赦のない連撃によってガードが破れ、そこにコルド大王が右手を握りしめ大振りのパンチを顔面に叩き込もうとした。
だが悟飯はそれを逆手にとり、頭を下げて拳を躱すと、空いた胸元に武空術を使って頭から突撃した。これにはコルド大王もたまらず胸を押えて一歩下がった。
だがそんな隙を見流すようには育ててられていない。コルド大王へとドタドタと走って直進し大きく飛び上がって首元に蹴りを叩き込む。更に追いかけて浮いた体に拳を何発も叩き込んで殴り飛ばすと、急激に気を上昇させて両手を額に持っていき、叫ぶ。
「魔閃光!!!!」
両手から黄色い気功波が放たれて、コルド大王に直撃し、巨大な爆発を起こす。
辺りにあった瓦礫は吹き飛び、地面はまっさらになった。
悟飯は今までの攻防で疲れたのか肩で呼吸をしていた。
つい俺も小さくガッツポーズをしてしまった。
「中々末恐ろしいガキだ。流石フリーザを倒したサイヤ人の息子といったところだ。」
コルド大王は立ち上る煙の中から姿を現わし体についた土を払いながら言った。
「フリーザを倒した奴の子孫なだけはある。ガキだと言って舐めすぎていたようだ。
だが勘違いするな。ワシはまだ半分の力も出していないのだからな。」
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