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転生!DRAGONBALL THE WORLD!!
人造人間編
第二十一話 宇宙からの訪問者 見せろ!!断崖のエネルギー波!!
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バーダックとの闘いから時は流れ、半年後。

地球には、魔の手が迫ろうとしていた。

「大王様。あの星が、地球でございます。」

「ほう、あの星が...」

フリーザ第二形態のような姿をした大柄で貫録のある男が青い惑星を眺めて呟いた。

「見た限りには私の見てきた中で一番環境のいい星だといえるな。」

「では、当初の計画は?」

「中止にし、あの星を侵略することにしよう。」

「はっ!直ちに手配いたします。」

黄色い顔をした宇宙人はスカウターに手を当てながら、せかせかと扉を開けて部屋をあとにした。

「フリーザよ。貴様の恨み、この私が晴らしてやろう。」

フリーザ一族の元長は、地球が映る窓ガラスに不敵な笑みを浮かべていた。


悟飯の勉強も終わり、昼食をモリモリ食べて、しばらくして。
温かく昼寝のしたくなるよう平和な雰囲気は、空から聞こえる爆音のエンジンの音と、地球に迫る異質な気によって崩壊した。

「ワサビさん!今の気って!!」

悟飯が家からドタドタと走ってきた。俺も空を見て空中で眠っていたのを辞め、地に足をつける。

悟飯と俺が感じ取った気は、ナメック星で激戦を繰り広げた敵、フリーザのものにそっくりであった。

ついに現れたか....フリーザ。 ナメック星で悟空とバーダックが完全に消し去ったのかと思ったが、流石宇宙の帝王というべきか、あの攻撃と星の爆発をかろうじて耐えたその耐久力は敵ながらほめてやりたいところだ。

「悟飯、いいな?」

俺は悟飯に確認を取った。今から地球で大規模な戦いが始まるのは目に見えている。それを踏まえてこの先の戦いについていく覚悟があるのかを俺は問いた。

「はい!お父さんがいない今、地球を守れるのは、僕たちだけですから。」

悟飯はケツイのこもった眼で俺を見てきた。たった半年でここまでよく強くなったものだ。俺との修行も役に立ったようで嬉しい。

「悟飯、俺の手につかまれ、瞬間移動でアイツの元まで移動する。」

俺がそう言って左手を出すと、悟飯は右手で強く手を握りしめた。

その時、家からチチさんが飛び出してきた。

「悟飯ちゃん!急に家を飛び出してどうしただ!!」

「お母さん...」 悟飯は返答に困ったようで俺をちらっと見てきた。

「チチさん、少し悟飯君を借りてもいいですか?」

チチさんは表情が少し硬くなり、聞き返してきた。

「フリーザ...だか?」

「お母さん...なんでそれを?」

「私は悟飯のお母さんだべ?悟飯のことなんて何でもお見通しだ。」

親子の愛、といったところか。そしてチチさんが俺に伝えたいことも分かる。それでも俺はこの判断を曲げることは出来なかった。いつしか来るかもしれない
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