第四幕その二
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「志那というのは差別用語じゃないよ」
「そのことを覚えておくことだね」
「やっぱり」
「志那っていうのは差別用語じゃない」
「そうだって」
「そうだよ、それとね」
それにというのです。
「永井荷風さんはこの東京外国語大学のね」
「志那語学科に在籍していたんだ」
「そうだったのね」
「明治から昭和の文豪で」
「耽美派で有名だね」
「最初は清語学科で」
その名称でというのです。
「後に志那語学科在籍とあるよ」
「成程ね」
「そうだったんだね」
「あの人は」
「そのことからもわかるんだ」
志那という名称が差別用語でないことはです。
「学んでいるとね」
「成程ね」
「いい勉強になるね」
「志那は差別用語じゃない」
「このこともね」
「それで関東の方のラーメンの昔の呼び名のね」
それのというのです。
「志那そばもね」
「差別用語じゃない」
「そうなんだね」
「こちらも」
「そうなんだ、そして最初のラーメンはね」
こちらにお話を戻しました。
「江戸時代にあったんだ」
「へえ、江戸時代なんだ」
「その頃なんだ」
「いや、意外ね」
「その頃に入っていたなんて」
「徳川光圀さん、水戸黄門さんがね」
この人がというのです。
「明、その頃には王朝が清に変わっていたけれどその王朝の頃に日本に来た学者さんからお話を聞いて」
「それでなんだ」
「ラーメンを作ったんだ」
「そうしたのね」
「そうなんだ、文献を紹介してもらって」
その学者さんにというのです。
「それを元にね」
「ラーメンを作って」
「それで食べていたんだ」
「黄門さんが」
「そうだよ、あの人は好奇心旺盛な人で」
それでというのです。
「チーズとかも作らせて食べていたけれど」
「ラーメンもなんだ」
「それも作ってもらって食べてたんだ」
「そしてそれがなんだ」
「日本で最初のラーメンなんだ」
「そうなんだ、あの人がね」
水戸黄門さんがというのです。
「最初にラーメンを作らせてね」
「食べた人なんだ」
「時代劇で有名なあの人が」
「そうだったんだね」
「そうだよ、ただね」
それでもというのです。
「今のラーメンとはかなりね」
「違うんだ」
「黄門さんが食べていたラーメンは」
「そうなんだね」
「そうだよ、そしてそのラーメンをね」
先生はさらにお話しました。
「黄門さんは城下町にお店を出してね」
「ご自身だけじゃなくてなんだ」
「民の人達にも食べさせたんだ」
「そうだったんだ」
「この人は自分が食べて美味しいならね」
それならというのです。
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