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色々と間違ってる異世界サムライ
第7話:ロアーヌ伯爵の娘マリアンヌ
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ではマモノが人の天敵だそうだが、この街にはマモノが攻め入る隙が無いのか?
領主……ロアーヌ殿の器がうかがえる。
そして、馬車が本丸御殿の前に着くやいなや、マリアンヌ殿は当然とばかりに優雅に馬車から降りた。
これもまた、ロアーヌ殿の教育の賜物なのだろう。
……平和な街だ。
……某の居場所ではない。
「さ、ツキツバ様。どうぞ中へ」
その時、某は迷った。
本来ならば、相手の謝意に甘んじるのが筋なのだろう。
でも、某は侍として戦い、侍として死ぬ事を望んで生きてきた。
だが、ここに死は無い。
ここに誉は無い。
ここに合戦は無い。
やはりここへ来る事を拒むべき―――
「お帰りなさいませお嬢様」
「セバス、お父様はいるかしら」
「書斎にてお仕事をされております」
「ありがとう」
……どうやら、某達はこの馬車に乗ってしまった時点で、選択肢は無かった様だ。
マリアンヌ殿の代わりに傍にいた女子が某達に一礼する。
「自己紹介が遅くなりました。マリアンヌ様の専属使用人ウララでございます。これよりお3人のお部屋へとご案内いたしますのでついて来てください」
「某は月鍔ギンコ。侍です」
「私はセツナ。誇り高き氷狼族だ」
「ぼっぼっぼぼぼぼぼぼぼぼ、あいた!?」
ノノ殿は、緊張し過ぎて名乗りになっておられぬ様だ。

?perspective

上の連中は暢気なものだぜ。
既に地下水路は俺達の物になったって言うのによ。お陰で、格段にこの国を落とし易くになった。
それに、こっちは程良く育ったトロールナメクジまで用意してある。
後は……あの邪魔な領主を始末するだけだ。
アイナークの人間共よ、魔王の配下に怯えるがいい!
ぐははははは!
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