第一章
[2]次話
心優しき女性達が
テキサス州のある動物保護施設の近くでだ。
近くに住んでいる地域猫、メリザンドと名付けられている白地にダークグレーの毛の雌猫を見てだった。施設のスタッフの一人オリバー=ロズウェル大柄で黒髪をセットした中年男性の彼は眉を顰めさせた。
「ゴミ袋が腰の辺りに巻き付いているじゃないか」
「これはよくないですね」
「すぐに取ってあげないと」
「メリザンドも困ります」
「そうしよう」
ロズウェルもまさにと応えてだった。
そのうえで実際にメリザンドに近寄って保護したうえでゴミ袋を取ろうとしたが彼女は警戒してだった。
「ウニャッ」
「逃げたか」
「我々を警戒していますね」
「それで、ですね」
「逃げますね」
「元々警戒心の強い娘だしな」
ロズウェルは困った顔で言った。
「それでだな」
「そうですね」
「中々心を開いてくれないですね」
「我々にも」
「こうなったら」
ここでロズウェルは助っ人を呼ぶことにした、その助っ人は誰かというと。
「娘に頼むか」
「ああ、ブリアンナさん」
「彼女に頼みますか」
「そうしますか」
「あの娘も保護活動をしているし」
自分達を手伝ってそうしているのだ。
「それならな」
「是非ですね」
「あの娘にですね」
「お願いしますね」
「こうした活動に慣れていてだ」
そうしてというのだ。
「どんな猫にも好かれる」
「それならですね」
「今回は適役ですね」
「まさに」
「だから頼もう」
こう言ってだった。
ロズウェルは娘のブリアンナ十三歳だが大人びたスタイルと明るい整った顔立ちに縮れた黒髪を後ろで束ねた彼女にだ。
[2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ