第四話 吸血鬼の話その九
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また五代の言葉に頷く一条だった。ただし今度は頷く話の中身が違っていた。
「味はいいな」
「このホテルはかなりのホテルみたいですね」
「はい、かなりのホテルです」
実際にそうだとだ。吸血鬼も答える。
彼は赤ワインを飲んでいる。そうしながら話していた。
「もうこっちの世界ではかなりランクが上の」
「ですよね。この味は」
「かなりのものだな」
「じゃあこの御馳走を食べながら」
「待つか」
スサノオが来るのをだ。待とうというのだ。
そうした話をしてだった。彼等は。
御馳走に美酒を食べながらだ。相手を待っていた。そうしてだ。
やがてだ。彼等の周囲が騒がしくなってきた。
「おお、マスター」
「戻られたのですか」
「そうなのですね」
「いや、ずっとこの場所にいた」
そうだとだ。誰かが言った。
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