第四話 吸血鬼の話その六
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そのことを知って話をしながらだった。
一行が辿り着いた場所は。そこはというと。
「あれっ、ここって」
「そうだな。ホテルだな」
「はい、ホテルです」
豪華なホテルだった。帝国ホテルの様な。
そのホテルの前に来てだ。また話す五代と一条だった。
ホテルは白い巨大な姿を彼等の前に現わしていた。まさに聳え立っていた。そのホテルを見上げながらだ。吸血鬼が話した。
「ここのパーティー会場で、ですね」
「会合ですか」
「その吸血鬼の」
「はい、それが行われます」
こう話した。しかしだ。
ここでだ。黒と金色の制服を着たホテルマンが来てだ。彼等に言ってきた。
「お客様ですね」
「あっ、はい」
吸血鬼がそのホテルマンに応える。
「今日パーティーに招待されていた」
「確か」
ホテルマンはここで日本人そのものの名前を言った。するとだ。
吸血鬼は大きく頷きだ。こう返したのだった。
「それが私です」
「わかりました。では案内させて頂きます」
「それとです」
ホテルマンは手慣れた動作でだ。今度はだ。
五代と一条に目を向けてだ。こう言うのだった。
「こちらの方々は」
「連れです」
「お連れの方々ですか」
「はい、ですから」
「わたりました」
ここでまた和風な名前を出し。そうして吸血鬼から五代と一条に顔を向けて。
そのうえでだ。こう彼等に話した。
「ではです」
「いいんでしょうか」
「我々も参加して」
「はい、どうぞ」
すぐに応えたホテルマンだった。
そしてだ。今度はだ。
にゃんぱいあ達も見る。彼等を見てからだ。
吸血鬼にだ。こんなことを話してきた。
「当ホテルはペット持ち込みも可ですが」
「それでもですか」
「はい、それでもです」
こう言ってだ。そのうえでだ。
吸血鬼にだ。こうも言った。
「ですがサインを御願いできますか」
「持ち込み許可のですね」
「はい、ペットの」
ホテルマンは気軽に彼等に話す。
「その許可証にサインを」
「それでは」
「今から」
五代と吸血鬼が応えた。そうしてだ。
その中でだ。吸血鬼が出て来てだ。五代に話した。
「ではここは僕が」
「サインされますか」
「はい、僕が主に呼ばれてますから」
言うならホストだからだ。それでだというのだ。
彼はだ。五代に自分がサインすると言ってだった。
実際に彼がサインをしてだ。にゃんぱいあはよしとなった。そうしてからだ。彼等はだ。
吸血鬼に案内されてホテルの中を進む。ホテルの廊下は奇麗な赤絨毯でだ。その絨毯は隅から隅まで丁寧に掃除されている。
全体的に気品のある造りだ。そのホテルの中を進んでだ。
にゃてんしはこんなことを言った。
「いや、ここは中々
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