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色々と間違ってる異世界サムライ
第6話:ノノ、ダンジョンと踏破するが……
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石に触ったらどうだ」
……僕は取り敢えず拗ねてみる。
「このダンジョンにいるモンスターは、ツキツバさんとセツナさんがやっつけたじゃないですかー」
「拗ねるな拗ねるな。核石なら、お前の願いを叶えるかもよ?」
「ぜひ触ります」
核石が僕のレベル上限を改善するかもしれないと言われ、僕は迷わず核石に触れた。

《ルンタッタ迷宮の踏破おめでとうございます。それではクリア報酬をお受け取り下さい》
《報酬:ファーストクリア特典として偽装の指輪×2が贈られます》
《報酬:ダンジョンが贈られます》

え?……
……これだけ!?
続いて、ツキツバさんとセツナさんも核石に触れ、2人共ダンジョンだけ貰った。
「ま、まあ……ドンマイだ!ダンジョンはここだけじゃないし、私も付き合うよ。ツキツバって奴も強い敵に逢いたいらしいし」
……そうだね……拗ねてる場合じゃない。
こうなったら、世界中の全てのダンジョンを走破してでもレベル上限を激増させる方法を見つけてやる!
そして、その暁には、僕は勇者セイン様が率いる白ノ牙(ホワイトファング)に加わるのだぁー!

門番perspective

俺はルンタッタにあるダンジョンの入口を警備する衛兵だ。
が……レベル上限が3しかない少年とレベル上限がちょっと前まで7だった狼系獣人がダンジョンに入ってしまった。
俺の職務怠慢と言えば聞こえが良いが、あの2人の行いはハッキリ言って自殺行為だ。
レベルが既に300な上に経験値貯蓄と言うレアスキルを持ってる変わった衣装の少女が同伴だと言うので、一応最序盤のみと釘を刺した上で挑戦を許可したが……
お前ら、察して早く逃げろよ!
自殺志願者なのか!?そう言いたい気分である。

だが、そんな俺の心配は杞憂だった。
1日目は無事に戻って来て……
2日目も無事に戻って来た。
が、少年の方は完全に愕然としていた。
「これで解っただろ?これは……」
そう言いながら俺は彼らを鑑定した。
そして……驚いた!
「と!?……踏破したのか!?」
ファーストクリア特典!?
ダンジョンを貰った!?
普通喜ぶところだろ!なのに、何故この世の終わりの様に愕然としている!?
例の獣人が察したのか、俺が質問する前に質問の答えを言った。
「アイツが最初に核石に触ったんだが、結局、レベル最大値は……」
あ、なるほど……
ど……ドンマイだ。
「宝箱も粗方開けたんだけどな」
「粗方だと!?」
あれ?このダンジョンって?
俺は、変わった衣装を着た少女の方を向きながら戦慄した。
「レベル300……恐るべし」
だが、俺はある種の安堵がよぎった。
「つまり、このダンジョンの価値が下がったって事だな?」
その途端、例の少年に睨まれた。
「うお!?」
怖い!物凄く怖
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