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メデューサが女性である理由
第一章

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                メデューサが女性である理由
 ギリシア神話の本を読んでだ、早乙女真樹黒髪をショートにしていてあどけない感じの大きな目と丸めの顔にピンクのやや分厚い唇を持つ色白で一六〇位の背で均整の取れたスタイルの彼女は彼氏の神田明男黒髪を短くしていて痩せた精悍な顔立ちと身体つきの日に焼けた背の高い彼に対して尋ねた。同じ高校で同じクラスという縁で付き合っている。
「あの、メデューサっているでしょ」
「ギリシア神話の怪物だよな」
「顔見たら石になるっていうね」
「髪の毛が蛇もな」
「あの怪物ね」
「そのメデューサがどうしたんだよ」
「いや、何で髪の毛が蛇なのかしら」
 早乙女が疑問に思うのはこのことだった。
「一体ね」
「そのことか」
「お顔見たら石になるのはね」
 メデューサのこの能力はというのだ。
「わかるけれど」
「恐ろしい顔だからだな」
「それでね」
「あと目の光が石化って話もあるな」
「ゲームとかだとね」
「そうだな」
「けれどどうしてか」
 早乙女はさらに言った。
「髪の毛が蛇なのか」
「それがわからないか」
「別に髪の毛はどうでもいいでしょ」
 どうにもという顔で指摘した。
「はっきり言って」
「そういえばそうだな」
 神田もそれはとなった。
「何でだ」
「何か神話って色々あるわよね」
「由来とかがな」
「あの八岐大蛇だってね」
 日本神話を代表するこの怪物もというのだ。
「何か鉄の産地とか龍神とか」
「色々言われてるな」
「そうだしね」
「それでメデューサもか」
「元は女神様だったって説があるけれど」
 怪物ではなくというのだ。
「それでもね」
「髪の毛蛇になる理由ないか」
「そうでしょ」
「どうしてだろうな」
 神田もここまで言われて疑問になった。
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