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ドリトル先生とラーメン
第二幕その六

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「日笠さんと一緒に行ったらどうかな」
「日笠さん?」
「そう、あの人とね」
「日笠さんってラーメン好きなのかな」 
 先生は王子に言われて少し考えました。
「どうなのかな」
「嫌いな人は少ないだろうし前ね」 
 王子は笑顔でお話しました。
「食堂でラーメン食べてるの見たよ」
「そうなんだ」
「だからね」
「日笠さんをなんだ」
「お誘いしたらどうかな」 
 こう言うのでした。
「それならね」
「そうだね」
 先生も頷きました。
「お誘いしてみるよ」
「そうしたらいいよ」
「そうだね」
 先生が応えるとでした、今度は動物の皆も言いました。
「そうしよう、先生」
「お二人で行って来てね」
「丁度いい機会よ」
「行って来てね」
「あれっ、皆もそう言うんだ」 
 先生は皆の反応に少し驚きました。
「そうなんだ」
「そりゃ言うよ」
 王子は苦笑いで応えました。
「やっぱりね」
「やっぱりっていうと」
「だって先生全くだから」
 それ故にというのです。
「言うよ」
「全く?僕が」
「そうだよ、先生はね」
「ううん、何が全くなのかわからないよ」
「そのうちわかってくれたらいいよ、ただね」
 王子はさらに言いました。
「先生中華街にはね」
「日笠さんとだね」
「一緒に行って」
 そうしてというのです。
「ラーメン食べてきてね」
「それじゃあね」
「うん、あとね」 
 王子はさらに言いました。
「実は僕日本の中華街制覇しているんだ」
「神戸と横浜と長崎だね」
「三つ全部ね」
 先生に笑顔でお話しました。
「そうなんだ」
「そして全ての中華街で食べたんだね」
「そうだよ、ラーメンだってね」
「それはいいね」
「ただ長崎ではね」
 こちらの中華街ではといいますと。
「正確に言うとラーメンじゃないね」
「長崎ちゃんぽんだね」
「そう、あれを食べたよ」
 このお料理をというのです。
「そうだったよ」
「長崎ちゃんぽんだね」
「あれも美味しいね」
「長崎の人達が誇るだけあってね」
「豚骨スープにね」 
 スープはこちらでというのです。
「具が沢山乗せてあって」
「ちゃんぽんだけにね」
「それにね」 
 それに加えてというのです。
「太い麺がね」
「いいね」
「博多ラーメンとはまた違った美味しさがあるよ」
「同じ九州でも違うね」
 先生は笑顔で言いました。
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