第二幕その二
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「ギリキンに行きましょう」
「わかりました」
五人は笑顔で応えました、こうしてです。
飛行機の扉が閉められ離陸しました、すると飛行機は自然に天高く上がり飛びはじめました。魔法使いは皆と一緒にいて言いました。
「この飛行機も自動操縦だからね」
「誰も操縦しなくてもですね」
「飛びますね」
「それで目的地まで行って」
「それで着陸するんですね」
「そうするんですね」
「そうした飛行機だからね」
それでというのだ。
「私も皆と遊べるよ」
「そうだね、じゃあ皆で遊びながら飛行機の旅も楽しもう」
臆病ライオンが笑顔で応えました。
「そうしよう」
「是非ね」
「じゃあここはね」
腹ペコタイガーも言います。
「お空を全部見られる様にしよう」
「うん、飛行機のモニターを三百六十度にしてね」
かかしが続きました。
「飛行機の外のお空を全て見られる様にしよう」
「この飛行機もそれが出来るしね」
樵も言いました。
「是非そうしよう」
「そうだね、窓から見るだけじゃ足りないから」
トトは目をキラキラとさせて言います。
「是非そうしよう」
「僕もお空見たいよ」
ボタンは自分の望みを言いました。
「今からね」
「ええ。じゃあそうするわね」
ドロシーはリモコンを出してそのボタンの一つを押しました、するとです。
飛行機の中が透明になってです、そのうえで三百六十度のモニターになってそのうえでなのでした。
お空の外が全て見える様になりました、上には青いお空がありまして。
下には白い雲と地面が見えます、地面には街や村や田畑それに川や湖があります。
そしてお空の中で沢山の鳥やお魚が飛んでいます、ドロシーはその中にイルカの群れを見付けていいました。
「凄く奇麗に飛んでいるわね」
「そうだね」
臆病ライオンもイルカ達を見て言います。
「海の中にいるみたいにね」
「飛んでいるわね」
「オズの国はお空にもお魚がいてね」
「海や川にいる生きものもいるけれどね」
「その中にイルカもいて」
「ああして奇麗に飛んでいるんだよね」
「そうなのよね、外の世界だとね」
そこではと言うドロシーでした。
「お空に飛んでいるのは鳥や虫だけで」
「お水の中にいる生きものは飛んでいないね」
「そうなのよ」
「そうだね、オズの国はね」
まさにというのです。
「外の世界と違うから」
「お空にもよね」
「そうした生きものもいるよ」
「そうね」
「オズの国はそうした国ってことだよ」
「お空にもお魚やイルカがいるわ」
「そうだよ」
ドロシーに横からお話します。
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