第二幕その一
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第二幕 飛行機ですぐに
ドロシー達が飛行機が着陸したヘンリーおじさんとエマおばさんのお家から少し離れた草原に行くとです。
そこに大きなエメラルドグリーンに塗装されオズの王家の紋章が描かれたジェット機があります。そしてです。
その中から魔法使いが出て来て皆に言ってきました。
「やあ、皆待たせたね」
「いえ、丁度いい時間よ」
ドロシーは魔法使いににこりと笑って答えました。
「本当にね」
「それならいいけれどね」
「それでだけれど」
ドロシーは神宝達を見て魔法使いにお話しました。
「今回の会議にね」
「この子達も一緒にだね」
「参加することになったわ」
「わかったよ、またオズの国に来てくれて何よりだよ」
「お邪魔します」
神宝が五人を代表して応えました。
「今回も」
「ははは、邪魔じゃないよ」
魔法使いはその神宝に笑顔で言葉を返しました。
「むしろよく来てくれたとね」
「歓迎してくれますか」
「勿論だよ、君達が参加してくれるなら」
会議にというのです。
「人が多くなって尚更楽しく賑やかになるからね」
「いいんですか」
「そうだよ、じゃあ今から一緒に」
「ギリキンの国に行くんですね」
「あの国の北にね」
「ギリキンの北は沢山の国があるから」
それでと言うナターシャでした。
「あの国々の人達が集まるのね」
「そうだね」
ジョージはナターシャの言葉に頷きました。
「今回の会議は」
「そういえばここ暫くギリキンの北には行ってなかったわ」
恵梨香はこのことに気付きました。
「だからあの辺りにも行けて丁度いいわね」
「そうだね、またあちらにも行きたくなったしね」
カルロスはお話を聞いて思いました。
「それじゃあ行かせてもらおう」
「うん、飛行機に乗ってくれるね」
魔法使いは五人の子供達に言いました。
「今から」
「そうさせてもらいます」
「宜しくお願いします」
「僕達もギリキンの国に連れて行って下さい」
「飛行機に乗せて下さい」
「そうして下さい」
「それではね」
魔法使いはまたにこりと笑って応えました、そうしてです。
皆を飛行機の開いたドアからその中に案内しました、飛行機の中は広くて緑の絨毯とソファーとテーブルがあってです。
オズの国の景色を描いた絵やギリシアの神々の緑の大理石の像があります。その飛行機の中を見て五人は息を飲みました。
「凄いね」
「何かエメラルドの王宮の中に来たみたい」
「緑でとても奇麗で」
「絵や石像もあって」
「本当にそんな感じね」
「ええ、王宮の中を再現したのよ」
ドロシーもその通りだと答えます。
「この飛行機の中はね」
「そうなんですね」
「王宮のものだから
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