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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第163話
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能にする”ブースター”の開発はまだされていないのか……!?」

「”ブースター”はZCF(ツァイト中央工房)との共同開発でできた部品で、それも内戦の1年後に完成したものだから、内戦から僅か数週間後に”巨イナル黄昏”が始まった上リベールとも戦争勃発寸前の状態になったんだから、そっちのリィン達の世界じゃまだ試作品どころか設計図すらもできていないと思うよ〜。」

「あ………」

リィンの話を聞いて驚いている”リィン”に”ミリアム”が複雑そうな表情で推測を指摘し、”ミリアム”の推測を聞いた”リィン”は呆けた声を出した。

「……レン皇女殿下。先程の零の御子殿の説明にあった現在クロスベルの解放の為にクロスベルに協力している”アルセイユU”――――――こちらの世界のオリヴァルト殿下達に音声のみの通信でこう伝えてくれませんか。『”全ての元凶”を滅ぼす為に犠牲になったが、奇跡的に助かった3人のトールズの出身者達を今から転位でそちらの甲板に送り届ける』、と。」

「へえ?こちらの正体を隠して並行世界のリィンお兄さん達をオリビエお兄さん達の元に送り届けるという事は、こちらの世界のクロスベル解放の為の戦いに加わらず、さっさとレン達の世界に帰還するつもりのようね。」

少しの間考えたリィンはレンに視線を向けてある要請をし、リィンの要請を聞いてリィンの考えを悟ったレンは意味ありげな表情を浮かべてリィンに確認し、レンの推測を聞いたその場にいる全員は血相を変えた。



「ちょ、ちょっと、リィン君!?まさかとは思うけど……!」

「今起こっているクロスベルの戦いを無視して、あたし達の世界に帰還するつもりなの!?」

我に返ったエステルは信じられない表情で、サラは厳しい表情でリィンに問いかけ

「事前に乗船嘆願の申請をしたエステル達もだが、俺達に内密でレボリューションに同行できるようにレン皇女殿下達に交渉した教官達も事前に説明されているはずです。――――――こちらの世界の戦闘に参加するのは、あくまで”巻き込まれた時”のみ――――――つまり、”正当防衛”の為です。こちらの世界にとって”部外者”である俺達には本来こちらの世界で今起こっている戦いに参加する”資格”がなく、こちらの世界の事はこちらの世界の人々に任せる事が”筋”で、俺達はどちらにも肩入れする事なくこの世界の人々に俺達の存在を気づかれる事なく元の世界に帰還すべきです。俺達の目的はあくまで俺達の世界に迷い込んだ”この世界のリィン・シュバルツァー達を元の世界であるこの世界に送り届ける事”なのですから。」

「正論ね。本来この世界にとって並行世界の存在に当たるアタシ達はアタシ達の存在によってこの世界に何らかの改変をしてしまう事は、”世界の理”から外れた行動になる事でこの世界に何らかの悪影響を
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