第163話
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方ある事に気づいた”ミリアム”と”クロウ”は複雑そうな表情で”リィン”に視線を向け、”リィン”は唇を噛みしめた後ブリッジから走り去り
「リィン!?どこに行くつもりだ……!?」
ブリッジから走り去る”リィン”の行動を目にしたその場にいる全員が驚いている中ラウラは声をかけたが、”リィン”は無視して走り去り、リィン達も急いで”リィン”の後を追った。
〜格納庫〜
「今みんなが戦っているんだ!頼む――――――俺を中に入れて、俺と戦ってくれ、ヴァリマール!」
「並行世界とはいえ、”相棒”であるリィンの頼みには応じたい所ではあるのだが………すまぬ。我もお主を我の核の中に入れようと試みたが、不可能だ。」
「そんな……!同じ存在なのに、どうして……!」
自分の頼みに対して残念そうな様子で答えたヴァリマールの答えを聞いた”リィン”は悔しそうな表情を浮かべた。
「リィン………」
「同一存在とはいえ、私達の世界のリィンさんとこちらの世界のリィンさんが経験した”因果”は相当異なりますから、その関係で騎神に並行世界の同一存在の起動者を乗せる事は不可能なのかもしれませんね……」
「そうなると……俺達の世界の時と違って、”相克”でヴァリマールに負けていない事もそうだがヴァリマールの眷属になっていない並行世界の俺と俺自身が経験した因果も異なるから、当然、俺の方も無理か、オルディーネ。」
「うむ、残念ながらそのようだ。」
”リィン”の様子を”ミリアム”は心配そうな表情で見つめ、エマは複雑そうな表情で推測し、エマの推測を聞いた”クロウ”は疲れた表情でオルディーネに確認し、確認されたオルディーネは”クロウ”を乗せられない事を肯定した。
「くっ………!だったら、せめて機甲兵を貸してくれ……!そちらの世界もそうだが、そちらの俺にとっての祖国――――――メンフィル帝国にとっては関係ない戦いだから、本来は俺達に機甲兵を貸す筋合いもないと理解しているが………――――――頼む!」
「それを理解しているなら、ヴァリマールに声をかける前に俺に許可を取って欲しかったんだが………仮に機甲兵の貸し出しの許可を俺が出したとして、どうやって戦うつもりだ?どうやらこちらの世界の機甲兵は空中戦が可能になっているようだが………俺達の世界の機甲兵は空中戦を行う事は不可能――――――というよりも、騎神達のように空を飛ぶ機能もないが。」
唇を噛みしめた”リィン”は周囲を見回し、騎神達と共に待機状態になっている機甲兵達を見つけるとリィンを見つめて頭を下げて嘆願したが、対するリィンは呆れた表情で呟いた後真剣な表情で”リィン”にある指摘をした。
「え………それじゃあ、そちらの世界は機甲兵を飛行可
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