暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生とラーメン
第一幕その十一

[8]前話 [2]次話
「生活力がないとかじゃなくて」
「不器用過ぎるかな」
「全く、私達がいないと駄目なんだから」
 ガブガブはやれやれといった口調でした。
「先生は」
「そうそう、先生は昔からこうなのよ」
 ポリネシアも言います。
「学問以外は駄目なんだから」
「そんな先生だから僕達は必要だね」
 トートーは今使命を自覚していました。
「じゃあこれからも頑張らないとね」
「いや、昔からスポーツと家事は駄目でね」
 先生ご自身も言います。
「世事のこともね」
「そうだよね」
「先生はそうなんだよね」
「学問は凄くて人柄も最高だけれど」
「それでもね」
「他のことはね」
「全くだから」
 それでというのです。
「皆がいてくれて助かるよ」
「いや、若し僕達がいないと」
「先生果たしてどうなっていたか」
「一体ね」
「わからない位だよ」
「だからね」
 先生はお話を続けました。
「僕としてもね」
「私達がいて嬉しい」
「そう言ってくれるんだね」
「先生にしても」
「そうだよ、だからこれからも宜しくね」
 笑顔で言うのでした。
「皆とトミーそして王子にも言うよ」
「どうもです、それでなんですが」
 ここでトミーがにこりと笑って言ってきました。
「今日の晩ご飯ですが」
「ああ、何かな」
「インスタントでないですが」
 こう前置きしてお話しました。
「焼きそばです」
「ああ、あれだね」
「それとお野菜や茸を入れたお味噌汁です」
「そちらなんだね」
「もうたっぷりとです」
 それこそというのです。
「お味噌汁にはお野菜や茸をです」
「煎れたんだね」
「豚汁やけんちん汁みたいね」
 そこまでというのです。
「入れました」
「栄養の為だね」
「あと焼きそばはソーセージとおソースです」
 こちらだというのです。
「ソース焼きそばです」
「そちらもいいね」
「そうですよね」
「トミーはいつも考えているね」
「どういったお料理がいいか」
「そうだね」
「考えてますから」
 そうして作っているというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ