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色々と間違ってる異世界サムライ
第4話:勇者の計算外その1
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ないか。これで村は平和になったんだし。ちょっぴり残念だったけど、気持ちを切り替えて次に行こう」
そうだ、次こそは素晴らしい結果を残す事となるだろう。
なにせ勇者の証たる聖剣を手に入れるのだから。
既に僕に聖武具を手に入れる資格が有る事はハッキリしている。
わざわざ魔族を倒さなくても、聖剣を手に入れれば世界に勇者が現れたとアピールする事が出来るだろう。

あくまでも魔王軍幹部は予定外。
真の目的はリビアの領地にある聖武具の神殿だ。

「……無い……」
神殿に入った僕は、台座にある筈の聖剣が無い事に気が付き呆然とする。
「無い無い無い無い無い無い!なあぁーーーーーい!」
確かにここにある筈なのだ。
聖武具を所持していた者が死ねば、自動的にここに戻って来る。
そして、前の所持者の死亡はきっちり記録されている。
だからある筈なんだ。ここに。
恐らく誰かが一足早くここに来て持ち出したんだ。
「落ち着いてセイン」
「五月蠅い雌豚!」
リサを振り払う。
床に転んだ彼女の顔を踏みつけた。
「いちいちべたついて来るな!殺すぞ!」
「ご、ごめんなさい」
イライラが止まらない。
なぜ上手くいかないんだ。

まさか……あの村を襲った変態魔族共を粉々にした謎の女がここの聖剣を……
だとしたら、出会ったら犯して殺す。
聖剣は勇者である僕の物なんだ。

ノノ・メイタperspective

ギンコさんが魔物の事を全く知らなかったので……と言うか、どうなってんの?……取り敢えず僕が知っている魔物の事をギンコさんに教えたのですが……
「ワハハハハ!」
え!?何で!?
「どうして笑ってるの?ギンコさん」
「嬉しいのです!」
え?アレ?
魔物は狂暴で残酷な厄災って説明した気が……
「武士として強者と求めたが巡り合わず、辻斬りの真似事をし、絶望の果てに悟りを求めて仏門に帰依までした某が……凶暴な怪物達。その怪物を統治すると言う、魔王と言う大大名。これが笑わずにいられますか!この世界は溢れている!まだ見ぬ希望が!」
「え?」
希望?
僕はまだ勇者セイン様の事を説明してないのに?
「ああ早く戦いたい!もっと早く来れば良かった。異世界万歳!」
ギンコさんってやっぱり……変!
「で、その魔王殿とやらはどこにいるのですかな?」
サムライ怖い……

それに、その前に!
「だったら魔物を何体か斃して魔王に知られたらどう?」
「つまり、某に興味を持ってもらうと言う訳ですか?」
「そー!そう言う事!」
勿論これは全部嘘だ。
なぜなら、その魔王は勇者セイン様が斃すからだ。
だから急がなくちゃ!早く僕のレベル上限を激増させて勇者セイン様が率いる[[rb:白ノ牙 > ホワイトファング]]の一員にならなくっちゃ!

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