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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
『天災』にして『天才』
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るISの制圧、所謂対IS用ISのこと。
 でも確かに『白式』の性能を見れば対IS用ISと見えなくもありません。シールドエネルギーが無いとISの堅牢な防御力は維持できないから、それを削り取れる『白式』がいればISでの戦闘は圧倒的に有利に立てる。
 そうすればまた世界の中心に日本が来ることも不可能では……

「あ、あのっ! 篠ノ之博士のご高名はかねがね承っております! もしよろしければ私のISを見ていただけないでしょうか!?」

 不意に上げられた声に意識を戻すとセシリアさんでした。あの有名な束博士を前にしてISを見てもらいたい、というのは私も一緒です。ただ何となくきっかけがつかめなかっただけで。
 わ、私のも見てもらえません……

「誰?」

 か……ってえ?

「金髪は私の知り合いにいないんだよ。そもそも今は箒ちゃんとちーちゃんといっくんと数年ぶりの再会なんだよ。そういうシーンなんだよ。どういう了見で君はしゃしゃり出て来てるのか理解不能だよ。っていうか誰だよ君は」

 ち、超絶的毒舌……!

「え、あの……」

「うるさいなあ。あっちいきなよ」

「う……」

 あまりの毒舌っぷりにセシリアさんは言葉も出ずにスゴスゴと下がるしかありません。なんでしょう。一夏さんたちと見る眼が文字通り違うんですよね。人嫌いなんでしょうか?

「ふー、へんな金髪だった。外国人は図々しくて嫌いだよ。やっぱ日本人だよね。日本人さいこー。まあ、日本人でもどうでもいいんだけどね。箒ちゃんとちーちゃんといっくん以外は」

「あと、おじさんとおばさんもでしょ」

「ん? んー……まあ、そうだね」

 一夏さんの言葉に本当にどうでも良さそうに束博士が答えるのを見て分かった。この人は自分でも言ってる通り本当に親しい人以外に興味が無いんだ。
 普通の人は自分の嫌いなものは記憶に残りずらいし興味を持てない。それと同じように、どうでもいい人の存在はすぐ忘れる。
 天才と呼ばれる人は奇人変人の類が多いと聞きますがこれは予想以上に……

「こっちはまだ終わらないのですか?」

「んー、もう終わるよー。はい終わったー」

「じゃ、試運転もかねて飛んでみてよ。箒ちゃんのイメージ通りに動くはずだよ」

「ええ。それでは試してみます」

 そう言って箒さんが眼を閉じて意識を集中させる。

『おぉっ』

 その一瞬で箒さんは空中に打ち出されるように飛び上がり、その余波で砂浜の砂が巻き上がる。
 頭部だけ部分展開することでハイパーセンサーで箒さんの姿を捉えました。
 周囲の歓声はその速度と機動性に対して。パッケージもなしであの速度は正直異常です。『全スペックが現行ISを上回る』……流石としか言えません。

「どうど
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