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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
『天災』にして『天才』
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れも『白式』と同じく近接戦闘特化ということでしょうか。
 そう考えているうちに束博士が一夏さんの展開した『白式』にコードを刺してディスプレイを眺める。浮かび上がったのはフラグメントマップ。

「ん〜……不思議なフラグメントマップを構築してるね。なんだろ? 見たことないパターン。いっくんが男の子だからかな?」

 フラグメントマップはISが独自に成長していくモノだそうで、人間でいう遺伝子みたいなものです。ほとんどの人はそれぞれ違うフラグメントマップを作りますが基礎は同じだそうで……でも今はあの束博士でさえ首を傾げています。

「束さん、そのことなんですけど、どうして男の俺がISを使えるんですか?」

「ん? ん〜……どうしてだろうね。私にもさっぱりなのだよ。いっくんのことをナノ単位まで分解すればわかる気がするんだけど、していい?」

 うわあ、マッドサイエンティスト……しかも分かる気がするって分からないかも知れないって事じゃないですか。そんなので分解されたくないですよ。いえ、確定で分かるとしても分解されたくなんて無いですけど。

「いい訳ないでしょ……」

「にゃはは、そういうと思ったよん。んー、まあわかんないならわかんないでいいけどねー。そもそもISって自己進化するように作ったし、こういうこともあるんじゃないかなー」

 束博士はそう言うと高らかに笑ってコードを抜き取る。

「ちなみに、後付装備ができないのはなんでですか?」

「そりゃ、私がそう設定したからだよん」

「え、ええっ!? 『白式』って束さんが作ったんですか!?」

 その言葉にその場にいた全員の動きが止まる。
 いえ、でも……そう考えると最初に一夏さんと戦ったときにデータがUnknownだった理由も説明がつきます。

「うん、そーだよ。っていっても欠陥機としてポイされていたのをもらって動くようにいじっただけだけどねー。でもそのおかげで第一形態から単一仕様能力が使えるでしょ? ま、元々日本が開発してたのはそういう機体らしいし結果オーライ?」

「馬鹿たれ。機密事項をぺらぺらバラすな」

「ドムゥッ!?」

 織斑先生が束博士の頭を出席簿で叩きました。素晴らしい角度と音が浜辺に響き渡りましたが束博士は痛がってる風には見えません。

「いたた。は〜、ちーちゃんの愛情表現は今も昔も過激だね〜」

「やかましい」

 痛いとは言ってるんですけど叩かれた部分を両手で押さえてるだけで顔は笑顔です。

 それにしても今束博士が言った言葉……元々そういう機体を日本が開発していた? それの欠陥機が『白式』?
 あんな近接戦闘特化のISなんて実戦じゃ使えないのは誰の眼から見ても明らか……それを必要とする目的は多分一つだけ。ISによ
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