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ドリトル先生とラーメン
第一幕その六

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「日本人のね。ただそれでもね」
「ラーメンはもう日本のお料理だから」
「あそこまでアレンジされてると」
「それこそね」
「それを違うというのは」
 それはというのです。
「本当にね」
「無理があるよね」
「どう考えても」
「逆にね」
「うん、まあ流石に納豆スパゲティをイタリア料理とは言わないけれどね」
 その日本の人達もというのです。
「納豆は日本にしかないから」
「あんなの他の国にないからね」
「納豆なんてね」
「流石にね」
「そうだからね」 
 だからだというのです。
「日本人も言わないよ」
「スパゲティは兎も角ね」
「納豆はイタリアにないから」
「他の国にはね」
「とてもね」
「うん、僕も噂には聞いていたよ」
 納豆のお話はです。
「それで実際に見てね」
「糸を引いていてね」
「凄い匂いがするし」
「噂通りだったよね」
「納豆はね」
「けれど食べたら美味しいからね」
 納豆はです。
「これが」
「そうなんだよね」
「ご飯にかけると最高で」
「関西では今一つ人気がないけれど」
「美味しいよね」
「納豆もね」
「その納豆スパゲティはね」
 あらためて言う先生でした。
「流石にね」
「イタリア料理とは言わないね」
「日本人も」
「納豆はどう考えても違うから」
「だからね」
「そうだよ、しかしね」
 それでもと言う先生でした。
「日本人は基本そうだね」
「他の国にルーツがあるお料理はその国のものだね」
「その国のお料理って言うね」
「そうだね」
「そこがね」 
 まさにというのです。
「日本人の特徴だよ」
「だからラーメンもだよね」
「中華料理って言うね」
「その代表だって」
「そうだよ、それでね」
 さらに言う先生でした。
「肉じゃがはもうね」
「肉じゃがって元はビーフシチューだけれどね」
「食材は同じだから」
「それを日本の調味料で作ってね」
「ああしたお料理になったのよね」
「あれは凄いよ」 
 先生は笑って言いました。
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