第十九話 少年期A
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ど、正直魔法を使うだけならデバイスさえあれば基礎知識がゼロでも発動はできるの。でも当然危険だし、細かい制御もできない。だけど逆に言うと、イメージがしっかりあれば発動できてしまうわ」
そりゃある意味危険だな。そういえば、原作でなのはさんって魔法の知識ゼロだったんだよな。レイハさんやユーノさんがいたとはいえ、あれだけの魔法が使えた。才能も集中力もすごくて、頭もよかったからできたことなのかな? 才能は仕方ないとしても、小学3年生に集中力や頭で負ける俺って…。
「そこまで俺はできないのかよ」
『ますたーの場合安全装置がかかっていますからね。構築や制御方法をしっかり覚えれば上達できますよ』
「イメージが大事なのに理数で本当に魔法が使え、……安全装置?」
『え、言ってませんでしたか? ますたーは魔力量が多いですから、万が一制御に失敗して暴発を起こしたら大変です。だから基礎の知識や構造をちゃんと把握したうえでしか発動できないように、僕はプログラムされているのですよ』
知らなかったよそんなの!? え、つまりそれって制御や構築の仕方がしっかり出来れば、問題なく俺は魔法が使えるってことか。砲撃魔法も撃てるってことか。
『なので、知識関係頑張って勉強してくださいね』
「あ、やっぱり結局そこに戻るのね。一応聞くけど、その安全装置って外せないの?」
『外せますけど、外しませんよ。マイスター達がますたーのために作ったものですから』
その答えに俺もしぶしぶうなずくしかない。なのはさんの時は、俺のような安全装置はなかったのだろう。レイハさんを介して魔法を撃つ。おそらくインテリジェントデバイスであるコーラルなら、なのはさんのようにできないことはないと思う。
でも、それはやはり危険なのだろう。原作の時は本当に緊急事態だったし、なのはさんの魔力のコントロールがすごかったおかげもある。ユーノさんもレイハさんもなのはさんをいつも支えていたし、なによりもなのはさんは必死に強くなろうと努力をしていた。
でも、俺にはそこまで危険をおかす必要性はどこにもない。魔法が使えたら便利だろうし、自分も家族も守ることができる。だけど、それは今じゃなくても問題はない。安全にゆっくり時間をかけてもいいのだ。急いで強くなる必要なんてない。
それはすごく…、すごく恵まれていること。
「ん、わかった。まぁ頑張ってみるよ」
「魔法は慌てず冷静に。アリシアちゃんも忘れちゃだめよ?」
「はい!」
こうして、俺たちの魔法に触れる日々が始まっていった。
******
魔法お披露目会 その1 「デバイスについて」
「それでは、初級の魔法を見せたいと思います」
「あ、それお姉さんのデバイス?」
「あれ、デ
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