第十九話 少年期A
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の店の影響受けて、「ホワッチャァー」とか言い出したり、漫才スキルを身に付けだしたら俺は泣くよ?
しかし、ちょっと失敗したな。今度から妹がそばにいるときは見ないようにしよう。あの店、本当にマニアな人が趣味で色々取り入れて作ったようなところだから。
「むー。見せてくれてもいいのに」
「ごめんって。それに、今日はせっかくお姉さんが魔法見せてくれる日なんだからさ。むくれない、むくれない」
ちょっとご不満らしいアリシアをなだめながら笑いかける。さすがに目の前で画面を消すのは失礼だったかもしれない。顔の前で手を合わせてぺこぺこ謝っておいた。
「そういえば、コーラルもリニスも一緒に見に行くんだっけ」
『そりゃ行きます。僕は一応魔法の補助器具ですよ。しかも、うまくいけば魔法の練習にますたーがもっと興味を持ってくれるかもしれない。僕の負担も減るかもしれない大チャンス到来なのですよ!』
「にゃふ」
「リニスはただの暇つぶしみたい」
「家族だけど、もうちょっと隠せよ。言葉濁そうぜ、君達」
本当に自由気ままだな。心の声だだ漏れじゃん。そこは相棒だからとか、ちょっと興味があったからとか当たり障りのないこと言えるだろうが。
『じゃあ、そういうますたーはなんで魔法見たいのですか』
「え、砲撃とかビームが見たくて」
『そこは魔法の勉強がしたいからって言いましょうよ』
あ、俺も大概だったか。
******
「とりあえず、景気よく砲撃を一発お願いしまーす!」
「どっかーん!」
「君達本当に砲撃好きだね!?」
結論、俺は素直に生きることにした。
だって派手でかっこいいじゃん。「リリカルなのは」の代名詞といえば、まずは砲撃でしょう。原作で思い出されるのは、元気玉のような巨大砲撃に、ゲートオブホウゲキみたいにファイヤーしたり、トリプルふるぼっこブレイカーをぶちかましたりしていたし。うん、普通にやばい。
そういえば、俺もコーラルをデバイスとしてもらった当初は砲撃魔法使おうとしたな。まぁやろうとした瞬間、わけわかめな数式に頭痛起こしてごろごろ転がったけど。さらに母さんに、いきなり砲撃魔法なんて使おうとしないって怒られた。さらにさらに、まだ英文喋りで、感情の起伏もそこまでなかった頃のコーラルにすら、「oh, no…」と残念な子を見るような感じで言われたよなー。
……うん、忘れよう。黒歴史っていうものは封印するものだ。
「先に言っておくけど、危ない魔法は見せません。砲撃はしません」
「えぇー。それじゃあ砲撃以外の他の魔法といえば、検索魔法とか転移魔法とか封印魔法とか?」
「アルヴィン君の魔法の知識ってすごく……」
『変ですよね』
「そう変、じゃなくて。待って、今
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