挑発
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勝負といこうか、水竜」
そう言った彼女は先程の行動でわずかにズレていたビキニを直している。その行為のせいで忘れかけていた記憶が思い出され呼吸が乱れてしまう。
「なんだ?まさかまだあのフェイクに引っ掛かっているのか?」
「フェイク?」
そんな俺を見て薄ら笑いを浮かべている女性。仮面と酸素魔水晶によって表情は全くわからないが、その態度は明らかに俺をバカにしているのが見て取れる。
「お前なんかを男扱いするわけないだろ?」
「は!?」
その言葉に怒りのあまり血が上っていくのを感じる。その反応がほしかったのか、彼女はさらに続けた。
「お前にあいつらが言い寄ってきたのは男らしくなったからでも強いからでもない」
「じゃあ何なんだよ」
俺の心理はすでに彼女の手のひらで転がされている・・・しかし、そのことに俺は気付くことができていなかった。
「女子に寄り添ってからかうのが、楽しかっただけだ」
「!!」
この挑発に俺はこれまでの恥ずかしさが消え失せ、怒りに身体を震わせる。それを待っていたのか、仮面の女性は嬉しそうに口元を緩ませていた。
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