挑発
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魔法で身体を引っ張ってもらっていたのだと。となると最初に狙うべきは彼女か?
「やらせません!!」
「!!」
俺が動き出すよりも早く彼女の背後に回っているものがいた。その小さな少女は仲間に魔法をかけるために無防備になっている女性へ向けて魔法陣を描く。
「ファイアー!!」
「きゃあああああ!!」
水の中にも関わらず放たれたのは高火力の炎。それはあっという間に女性を飲み込んだかと思うと、サクラはすかさず彼女の魔水晶を奪って見せる。
「あいつのせいでせっかくの作戦が・・・」
「大丈夫ですわ、ジェニーさん。まだ−−−」
一方こちらは俺へと視線を向け直している天馬の二人。彼女たちの狙いに気が付いたその時だった。
「ほぅ、結構あるな」
「きゃっ!!」
これまで息を潜めていた金髪のショートヘアの女性がジェニーさんの後ろから現れたかと思うと、ソフィアも顔負けのセクハラ行為で彼女の胸を鷲掴みにしていた。
「ジェニーさん!?」
「おっと、お前はこっちだ」
「え?」
仲間のピンチに視線をそちらへ向けたシェリーさんだったがここでもう一人の狩猟豹の頭の参加者であるロングヘアの女性が現れると、気を抜いていた彼女の腹部へ拳を突き立てる。
「きゃっ!!」
「これで・・・」
「終了だ」
その一撃に崩れたシェリーさんと身体を拘束していることで動けなくなっているジェニーさんの魔水晶をあっさりと奪い取る二人。それはまるで計算されていたかのようにスムーズで、見ていたこちらも目を見開いてしまうものだった。
「ソフィア?」
をあ」
そして先程まで仲間の手助けもあり無双していた少女にもピンチが訪れる。それは真っ先に彼女の欲望の捌け口にされたであろうビッグテールの少女からの復讐だった。
「ちょ・・・タンマタンマ」
「そんなの聞かない!!」
「きゃあああああ!!」
よほど先の行為に腹が立っていたのだろう、シェリアはソフィアを天神の舞で打ち上げると、その風の強さにソフィアは咥えていたそれを離してしまい、水中を漂っていた魔水晶を少女がガッチリと掴み取った。
『なんということだぁ!!ものの数秒で青い天馬と人魚の踵がリタイアになってしまったぁ!!』
一気にゲームが動き出した。これにより多くの人物が新たな酸素を手に入れたことになり、優位性も一気に変わってくる。
「それじゃあ、さっきの通りに」
「あぁ。任せた」
今俺の一番近くにいるのは狩猟豹の頭の二人。彼女たちに注意しようと視線を向けると、なぜかショートヘアの女性はこの場から泳ぎ去ってしまう。
「さて、
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