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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
挑発
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場所もない水中にも関わらず華麗に切り返すと、俺たちの方へと迫ってきた。

「シリルちゃ〜ん!!」
「んにゃ!?」

一直線にこちらへと向かってきたソフィアを身体を一回転させて受け流す。ギリギリで回避したことに安堵していると、後ろから大きな悲鳴が聞こえた。

「わぁっ!!やっぱジュビアさんめっちゃいい!!」
「ちょっと!!変なところ触らないで!!」

俺が避けたことで真後ろにいたジュビアさんが避けきることができずに捕まってしまったらしい。しかも真っ正面から抱き付かれた形になっており、なんだか申し訳ない気持ちになる。

水流(ウォーター)−−−」
「退避!!」

ジュビアさんはそんな彼女を吹き飛ばそうとしたがそれよりも早くソフィアがこちらへと戻ってくる。完全に俺にターゲットを絞っているのが見てわかったので俺も速度を上げて逃げようとするが・・・

ゴツッ

「いっ!!」

何かにぶつかり動きが止まる。どうやら俺はフィールドのギリギリにいたようで、闘技場と客席を仕切る魔法の壁にぶつかってしまっていたらしい。その眼下に見えるのは、顔を赤らめながらこちらを見上げている観客たち。

「んな!?見るな!!」

そしてその理由もすぐにわかった。さっきの回転の際にパンツの裾が上がっていて脚が大きく露出していたこと、そしてそれが目の前に来ていたことで観客たちはこちらをガン見していたらしい。それに気付いたことですぐさま直すが・・・

「隙だらけだよぉ!!」
「うわあああああ!!」

ソフィアがお尻に顔面からぶつかってくる。その衝撃に驚いたものの、すぐに身体を反転させて蹴りに出るが彼女はまたしてもありえないほどの速度で逃げていた。

『なんとソフィア!!あっという間に全員に攻撃を仕掛けた!?これは勝敗が決まったかぁ!?』

実力者たちが大勢揃っていたはずなのにその全員に攻撃を仕掛けてきたソフィア。あまりにも眼福なその行為に会場中が沸き上がりそれに彼女は両手を広げて答えているが、肝心要のアナウンスが鳴らない。

「あれ?」

それに気がついたソフィアは首をかしげるが、すぐに納得したように手を叩く。彼女は確かに全員へと攻撃を仕掛けたが、セクハラに集中していたからか誰の魔水晶(ラクリマ)も手にしていなかったのだ。そのため全員が無事であり、リタイアのアナウンスがならなかった。

「何やってんだいソフィア!!」
「ごめんなさ〜い!!」

これには仲間であるリズリーさんも激おこ。彼女の間抜けさに助けられた俺たちは安堵していたが、彼女はすぐに攻撃を再開しようとして来た。

「次こそちゃんとやるからもう一回!!」
「頼むよ!!」

このやり取りで全てを理解したソフィアのあの泳ぎはリズリーさんの重力
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