挑発
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の声のせいでもはや思考がそれ以外考えられない。このままだとまずいと思っていると、思わぬところから助けが入った。
「きゃあ!!」
「「「「!?」」」」
突然聞こえてきた悲鳴。それにより全員の意識がそっちに向いたことで俺はジュビアさんから離れることに成功した。
「これでなんとか・・・」
「わっ!!」
「きゃっ!!」
「え!?何!?」
ようやく心を落ち着けられると思っていたがそううまくはいかない。先程悲鳴が聞こえた方向からさらに新たな声が聞こえたためそちらを見ると、その理由がようやくわかった。
「キャッチ!!」
「くっ!!」
この悲鳴の正体はソフィア。彼女は今ミネルバさんの胸を鷲掴みにしており、彼女は顔が赤くなりながらも懸命に彼女を捉えようと腕を振る。
「おのれ!!」
水中とは思えないほどの速度で腕を振り抜いたミネルバさん。しかしそれは当たらない。ソフィアがこれまた水の中とは思えないほどの速度で移動したからだ。そのまま彼女は・・・
「ダーイブ!!」
「きゃあっ!!」
ユキノさんの胸へと顔からダイブしていた。
「だ・・・大丈夫ですか」
「ユキノさんのおかげで大丈夫!!」
「それならよかったです」
この状況でも相手を気遣うユキノさんだが、今はそんな状況じゃないことに気付いてほしいとも思う。そしてそれは俺だけではなかったようで・・・
「ユキノ!!何をしておるか!!」
「あ!!そうでした!!」
ミネルバさんの声で正気を取り戻した彼女はすぐさまソフィアを振り払うと、王道十二門の鍵を取り出す。
「開け・双魚宮の扉・ピスケス!!」
彼女の呼び出しで出てきたのはこの場面でもっとも力を発揮しそうな見た目の魚二人。しかし、実際にはピスケスはあまり水を得意としないと言っていたが、この場面ではなんとか動くことはできるようだ。
「わわっ!!遅いよぉ!!」
しかしソフィアはその二匹をあっという間に交わしたかと思うと、そのままカウンターの応用で一匹をはね飛ばし双方を衝突させ、門を閉門させていた。
「じゃあ次次!!」
よく見るとエルザさんやシェリアたちも胸元を抑えており、彼女からすでに被害を受けていたことがわかる。そのまま彼女は次の標的を狙うためか、猛スピードで泳ぎ始めた。
「え!?速ッ!?」
その泳ぎに俺は目を疑った。ソフィアは特に水を得意とする魔法は持っていなかったはずなのに、そのスピードは俺とジュビアさんが全開で泳いでいる時と遜色ない・・・いや、むしろ速いとすら言えるほどのものだったのだ。
「それそれ」
「きゃっ!!」
「あう!!」
驚いている俺を横目にソフィアはジェニーさんとシェリーさんへとボディタッチを噛ますとそのまま蹴る
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