挑発
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ツを履いているのだが、その容姿のため上の露出をギルドの面々から禁じられている。そのためラッシュガードを着ているのだが、今回はそれは仇となった。なぜなら彼が身に付けているそれは泳ぐことには適していない・・・水の抵抗を受けやすい設計になっている。その為なのだろう、二人の口元にある酸素魔水晶へと向かっていたはずの軌道が届いていないように見える。
(これはカウンターが狙える・・・え?)
二人にわずかに届かないと思われた少年だったが、彼の泳力は予想よりも高かったようで二人へと手が届いたことは届いた。なぜこんな言い方をしているのかと言うと彼が掴んだものが問題なのである。そもそも今四つ首の番犬の二人の格好は掴めるものがほとんどない。その状況で彼が掴んだものは・・・言うまでもないだろう。
ズルッ
「「「「「あ」」」」」
『『『あ』』』
シリルが掴んだもの・・・それは二人のものを守っていたパンツ。よりにもよって二人はかなり小さなパンツを履いていたためシリルがそれを掴み、慌てて起き上がろうとしたことで完全にそれを脱がしてしまった。これによりドムス・フラウは悲鳴が巻き起こり、二人も慌てて股間を隠す。
「「ブフッ」」
そしてやった本人たちはというと、これは予想していなかったのかシリルもジュビア姉も動揺しているようでこれまで温存していた酸素が一気に出るぐらい気泡が溢れ出ていた。
「なんてもの見せてるんですか!!」
そして近場にいた唯一の女性であるジュビア姉は仲間が引き起こしたことではあるのだが、彼に突っ込むわけにも行かず被害者である二人を水の渦潮で吹っ飛ばしていた。
「うわあああ!!」
「俺らのせいじゃねぇだろう!!」
散々な結果になった四つ首の番犬。しかも二人は今の衝撃により魔水晶を落としてしまい、それをシリルがキャッチしていた。
『四つ首の番犬ロッカー選手!!ノバーリ選手失格!!』
「あんまりだ・・・」
「ワイルド・・・」
踏んだり蹴ったりの二人だったが、会場は先程のアクシデントを忘れようとしているかのように歓声に包まれる。その理由は彼らが退場したことが関係していた。
『ちょっとしたアクシデントもありましたが!!残るは女の子のみになったことで観客たちは大歓声!!』
『最っ高な写真が撮れそうだYO!!」
約一名男が混ざっているのだが、そう思っている奴はこの会場にほとんどいないのだろう。なんな本人も気まずそうな顔してるし、ヤジマさんも頷いてないで否定してあげてくれと思ってしまう。口には出さないけど。
「しかしあの二人が最初に魔水晶を手にしてしまうとは・・・」
「し
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