第161話
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質問を続けた。
「うん、勿論聞いているよ〜。エリスと王女殿下は帝都になったクロスベルに来年開校する事になっているクロスベルの学院に留学するつもりだそうだよ〜。」
「クロスベルの………やっぱりリィンとセレーネのように、エリスさん達もアストライアに戻るつもりはないみたいね………」
「……無理もない。王女殿下はオリヴァルト殿下達の懸念――――――メンフィル帝国側として戦い、エレボニアを敗戦させた件でアストライアに限らずエレボニアの学術機関の関係者達から逆恨みをされてもおかしくない立場だし、エリスは兄が”エレボニア総督”である件を考えれば悪目立ちしてエレボニアの学術機関には居辛い立場になる可能性が十分に考えられるからな………」
「それらの件を考えると外国――――――それも建国時の恩があり、戦争時は連合を組んだクロスベルの学術機関なら二人にとっては安全だろうし、悪目立ちする事なく学生生活を過ごす事ができるんだろうな。」
「…………………………セレーネ達の件を考えれば、アルティナの進路もメンフィルかクロスベルの学術機関への入学か?」
ミリアムの話を聞いたアリサとラウラ、マキアスはそれぞれ複雑そうな表情を浮かべて推測を口にし、目を伏せて黙り込んでいたユーシスは目を見開くと静かな表情でミリアムに確認した。
「ううん、アーちゃんは将来リィンの側近の一人になる為に来年トールズに入学してトールズの卒業後はメンフィルの”本国”でセレーネやガイウスみたいにメンフィルの訓練兵として学ぶつもりだそうだよ〜。」
「え………じゃあ、アルティナは来年トールズの新入生として入学するつもりなんだ。」
「王太子殿下やクルトもそうだけど、サラや新学院長の話だとアッシュやミュゼも来年トールズの新入生として入学するつもりらしいから、これでユウナもトールズに留学してくれば”本来の歴史”通り”新Z組”が勢揃いする事になるね。」
「さすがに”本来の歴史”と違ってトールズ――――――わざわざクロスベルからエレボニアに留学してくる理由がないユウナ君までトールズに来る可能性は低いと思うが………なんにせよ、”二代目Z組担当教官予定”のクロウは責任重大になるな。王太子殿下もZ組になる事を希望しているとの事だし。」
「全くだな。何せユーゲント陛下の跡取りたる王太子殿下に現状のエレボニアで唯一メンフィルとクロスベルの両帝国からの信頼が厚い人物にしてエレボニアの貴族達を纏め上げている立場たるミルディーヌ公女、エレボニアの”二大武門”の片翼たる”ヴァンダール家”の次男に”エレボニア総督”にして将来のクロイツェン統括領主たるリィンの側近候補の担任に求められる責任は並大抵のものではないだろうからな。」
「しかもアッシュの性格を考えたら、間違い
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