暁 〜小説投稿サイト〜
色々と間違ってる異世界サムライ
第3話:ノノ・メイタの願望と意地
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
うか?」
閉じない!?聖武具を保存する神殿の扉が!?
「む!?」
「今度は何!?」
視れば、通路に設置されている燭台が勝手に次々と火が灯る。
まるで奥へ導く様に。
「これも何かのからくりか!?」
ツキツバさんが過剰に警戒している様ですが、これってつまり、
「そう警戒しなくても良いよ。聖武具を手に入れる為の第1関門を突破したって事だから」
「第一関門?某は門を叩いただけなのにか?」
……確かに。
なのに扉は開いちゃったんだよねぇー。
これって、ひょっとしたらひょっとするかも?

勝手に灯る燭台に導かれる様に通路を進み、剣の突き刺さった台座を発見する。
豪華な装飾がされた剣は心なしか輝いている様に見える。部屋の上部にあるステンドグラスからは光が差し込み、この部屋全体が幻想的で澄んだ空気で満たされている様な気がした。
「これがあのご老人が言っていた刀ですか?でも、視たところ諸刃の様ですぞ?」
「聞いた話によると、聖武具は持ち主に合わせてサイズや形状が変わるんだって」
その途端、ツキツバさんが大笑いする。
「ははーっ!さてはからかっておりますな?某がこの世界の事を何も知らぬと思って。残念ーっ!某はもう何が起こっても驚きませんしーーーーー!」
うん!大丈夫だ!
ツキツバさんがこの剣を―――
「うお!?」
ツキツバさんが台座から剣を抜こうとして、勢い余って台座から転げ落ちて後頭部を強く打ったようなのだが……
……その手には……
「床に深々と刺さっていると思い力を込めたのですが、この諸刃の刃、思ったより軽……く……」
えぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
ツキツバさんの右手に何かが握られていた。
と言うか考えるまでもなく剣だ。
と言う事は!?
僕は慌てて台座をほうを向くと、
剣は黄金の光に包まれサイズと形状を変える。
出現したのはツキツバさんが僕達の村を救う際に使用した少し細い剣だった。
数秒遅れて、鞘がどこからともなく現れて剣身を包んだ。
「ナンデーーーーーッ!?だって今、床に刺さった諸刃の刃を!なのになぜ某は片刃の刀を!?」
ツキツバさんが聖武具が姿を変えた事に驚いている様ですが、僕は別の意味で驚いた。
つまり……ツキツバさんはって事!?
だとすると、ツキツバさんが言っていた『別の世界』もあながち夢物語じゃないって……こ……と?
「妖術!妖術ですか!?」
……ツキツバさん、まだ驚いてる。

月鍔ギンコperspective

いやはや驚いた。
刀身が太い諸刃が急に某がよく知る刀に姿を変えるとは。
これも何かのからくりか?それとも妖術か?
と言うか、この妖刀を使用しても大丈夫なのか?

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ