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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
外法には外法をぶつける話《後編》
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くなると今度は彼女の頭を押さえ付けた。
逃げられないように、一滴残さず口で受け止めてもらうために。

しかし、そんな心配は無い。
元よりゴッホは逃げるつもりもないし、一滴も残さず飲み干すつもりなのだから。

「出るよ…ゴッホちゃん…っ?」
「ぐぶっ!?ぶふっ!!」

そうして射精を迎え、弟は無遠慮に口の中へとぶちまける。

「ん…んんっ...ごきゅっ…んっ?」
「…っは、はぁ…っ。ゴッホちゃん、喉鳴らして飲んでる…そんなに美味しいんだね。」

喉奥まで堪能し、そうしてやっと彼女は弟の忌まわしき巨根から口を離した。

涎の糸を引き、ゴッホはそれを口で拭うと「えへへ…」と口元を緩ませて笑った。

「ごちそう…さまでした。」
「どうだった?」
「お兄様の精液、とても…美味しかったです…。とっても濃厚で、喉に絡みついて、強い雄の匂いがしました…?えへ、えへへ…えへへへへへ…??」

感想を述べ、不器用に笑ってみせる。
そんな彼女をゆっくりと抱き寄せる弟。
それに応えてゴッホもその小さな手を背中に回して抱きしめ返す。

「…。」

そこには愛があった。
兄には無くて、弟には有るもの。

別に自分にはゴッホ以外に都合のいいサーヴァントはごまんといる。
だが、そこに愛は無い。
皆貪欲に自分の肉棒を求めねだるが、愛だけは無かった。

洗脳され、従わされたサーヴァント達は愛なんて与えない。
ただただ葛城恋に心酔し、自分と偽りのマスターの欲望を満たすべく腰を振るのみ。

愛なんて、どこにもない。

「ぐぐ…っ!ぐぎ…ぎぃ…っ!!」

無意識のうちに兄は、弟に嫉妬してギチギチと歯ぎしりをしながら見ていた。

ムカつく。許せない。
あんなクズが幸せになる権利なんてどこにもない。
自分から全てを奪い去り、人生を台無しにした虫以下のゴミクズの分際で。

許せない。今すぐぶち殺したい。
今にも暴れ出したい気分だが、体は相変わらず一切動いてくれなかった。

愛なんて必要ない。
セックスというのは自分が気持ちよくなれればそれだけでいい。
そう思っていたが、こんなものを見せつけられてはたまったものでは無かった。

自分のモノだった彼女が盗られ、こうして愛に溢れた行為に及ぶ。
それが憎くて憎くて仕方がない。

しかしその感情は憎いでもなくただ『羨ましい』から来る嫉妬であることは、この男は永遠に気付かないだろう。

「じゃあ、ゴッホちゃん。」
「はい…。」

抱きしめたまま、ゴッホはゆっくりと腰を上げ、弟のソレに自分の秘部をあてがう。
規格外のソレは、ゴッホにはあまりにも大きすぎた。
入るわけが無い。もし無理やり入れようものなら壊れてしまう。
しかしそんなこと関係なし
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