【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第1章】無印とA'sの補完、および、後日譚。
【第10節】キャラ設定1: ニドルス・ラッカード。(後編)
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の頃のように病気がちになってしまった愛妻マリッサの健康にも気を配りながら、義理の姉に当たるルシア(32歳)とその一人息子クライド(9歳)のことも、間近に見守り続けるようになります。
同年の10月には、遠征艦隊も順次、南方から帰って来ましたが、その艦船の総数は七割以下にまで減ってしまっていました。乗組員たちの表情もみな一様に暗く、とても「凱旋」などという雰囲気ではありません。
大きな敵をひとつ斃しはしたものの、当初の想定と比較すれば『今回の南方遠征は、事実上の失敗だった』と言われても仕方が無いほどの状況です。
ギャリス・ブラウドラム参謀総長(中将)を始めとする強硬派の将軍たちは、みな「引責辞任」に追い込まれました。
そして、同年の末にはゼブレニオ・バローグ総代(上級大将)までもが早期の引退を表明し、「将軍の席」が幾つも同時に空席となってしまったため、翌36年の3月には、管理局の〈上層部〉で「かつてない規模の」大幅な刷新人事が実行されます。
その人事によって、ミゼット・クローベル提督(57歳)は参謀総長に就任。レオーネ・フィルス提督(55歳)は新たに中将となった上で法務長官に就任。また、ラルゴ・キール大将(53歳)は上級大将となって管理局の第7代の「総代」に就任しました。
(ニドルスにとっては、ミゼット・ヴェローネがいよいよ「気軽には会うことのできない存在」になってしまった形です。)
そして、新暦38年に〈管40グザンジェス〉の第三大陸で「ディファイラー事件」があった後、39年には、マリッサがようやく一女リゼルを出産しました。
しかし、彼女は翌40年の3月、昨年にリゼルが生まれたちょうどその日に、28歳の若さで病死してしまいます。
これ以降、何年かの間、使い魔のジェルディスは「リゼルの母親代わり」を務めたのでした。
【なお、41年には、テオドール(54歳)の父親と弟と甥が相次いで病死したため、テオドールは急遽、執務官を引退して、ダールグリュン家の「第11代当主」となりました。
これによって、彼の長子ベルンハルト(32歳)は唐突に「次期当主」という立場に置かれてしまい、彼の妻リアンナ(31歳)もまた「夫とは家格の釣り合っていない妻」と見做されるようになってしまい、夫婦そろって随分と苦労をしたようです。
もちろん、二人の長子ハロルド(7歳)もまた、突然の状況の変化に戸惑いながら「悩みの多い幼少期」を過ごして行くこととなります。】
また、新暦42年には、ニドルス艦長は32歳で二等海佐に昇進し、大型艦を任されるようになりました。
この頃から、次元航行部隊の艦船はまた充分な数となり、管理局は状況に応じて辺境領域にも「それなりの戦力」を自在に投入できるようになります
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